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ととやで、純文学を語る

2010年11月25日 | 美味しいもの
ととやで、純文学を語る




都内某所。

知る人ぞ、知るといった感じの、路地裏にある
<ととや>。








最近の私は
”おじいちゃま”にもてる。


お誘いがあるのはたいてい
”おじいちゃま”世代の方からばかり。。。


おじいちゃま世代の方は
お食事を誘ってくださる時も
メールや携帯ではなく、

きちんと封書のお手紙
あるいは
秘書の方からご丁寧に連絡が、来る。


この日も
雑誌<東京人>関連の講演会でお話した時に
お知り合いになった大黒様からのお誘い。


この<ととや>、
めっちゃくちゃ
お魚料理が美味しい。







季節柄、
最初にふぐのお刺身をいただきながら
まずはビールで乾杯。


外が寒かったので
お茶をお願いしようとしたら

”お茶ぢゃなくて、
アツアツのひれ酒はいかが?”と女将。


なんか、ツウっぽい。


で、出てきたのがこの札。

この札には
お魚の名前と調理方法が書いてあって

好きな札を選んで、女将に渡す。


私は、<のどぐろ>の塩焼きを注文。



のどぐろの塩焼


この日のゲストは作家の先生。


辻井喬先生
(小説家、詩人としては辻井先生だけれど
実はセゾングループ代表の堤清二さんなのです

と森詠先生


大黒様は普段、テレビはご覧にならないという。
理由は
”本を読む時間がなくなるから。”

ということで、すごい読書家でいらっしゃる。


このお三方の話題は
やはり<文学>。
しかも深い。。。




いわしの煮つけ



ここのお魚料理は本当に美味しい。


私は変に話題に加わろうとしても
無知をさらけ出すことになるので
ここは
お三方のお話に耳を傾けながら
お魚を味わうことに専念。


のどぐろの塩焼、ほんとおぉぉに美味しかったぁぁぁぁ


大黒様と森先生はいわしの煮つけ。
これも脂がのって
ぷりっぷり。



谷崎潤一郎や安部公房の小説のこと、
村上春樹論、
浅田次郎の文章力などなど

作家の先生による、
文学のお話を聞く機会なんてなかなか無い。


私も細雪なんか読んだ記憶があるが
一行一行の表現までとても覚えていないけれど
先生方の談義は続いた。。。







中国絡みの話でやっと私の出番だったが
これまた深い世界の政治の話になり、

話が聞こえたのか、
隣の個室の人の話し声、

”なんか、すげぇ会話してるなぁ、隣。”

と言っていた。



おそらく東京でこんなに美味しいお魚が
食べられるお店、他に無いかも。。。


と、勝手にお魚料理ランキング1位(都内)のお店
<ととや>にて
純文学の語らいに耳を傾けた夜の、お話。





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