YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

待望のサガリバナツアー

2011-07-13 21:29:49 | 八重山2011夏
今回の旅のメインでもあるサガリバナ。これです、これ。房になって木から垂れ下がる様子も素敵ですが、なんといっても川面に落ちて流れていく姿が幻想的です。



この花は夜に咲いて、明け方には役目を終えた花弁と雄しべをひとかたまりで落とすのです。



役目というのは、虫を呼んで受粉をさせること。だからとってもいい香りがします。夜咲く花はどれも香りが強いんだそうです。どんなに派手な花も暗闇では見えないですから。



そんなわけで水に落ちる花を見るにためは、夜明け前に出発しなければなりません。

朝4時。まだ星空の広がる道を川へと向かいます。
そして真っ暗な川へとカヤックを漕ぎ出すのです。私の寝坊でやや遅れたものの無事出航。スミマセン(^^;

水面を漂う夜光虫がパドルを漕ぐたびにきらきら光ります。水面をすべるカヤックの先には水にうつった星たちも揺れて…。そして流れ星のサービスまで♪



一瞬雨が降り、やがて空がじんわり白くなってきました。アカショウビンの高い声やシロハラクイナの警笛のような声に、サンコウチョウの「ホイホイホイ」が重なり、森も目覚め始めた頃、いい香りとともにサガリバナが姿を見せてくれました。



その数は多いとは言えない量だったと思うのですが、夜と朝の境をカヤックで滑り抜けたかのような体験は忘れられない思い出となりました。来て良かった!




おにぎりまで用意されていて、これまた至福のひととき。頭の上にはサガリバナ。ときどき、ポトンと音をたてて落ちてきます。朝の静けさの中、その音が響きます。



帰りは引き潮にのって、サガリバナと一緒に川を下りました。上げ潮のときには、花が上流に密集するのだと教えてもらいました。

今はすでに夜です。心地よい風にあたりながら、遠くから聞こえるリュウキュウアオバズクの声に耳を傾けています。

草むらではたくさんのホタルの幼虫が光っていたり、オカヤドカリがごそごそ動き回る音が聞こえてきたり。遠くからは、月末に催されるという大原祭りの練習の笛や太鼓の音もかすかに聞こえてきます。

月の明るいいい夜です。

自然の恵み

2011-07-13 13:07:50 | 八重山2011夏
カヤックを終え、島をドライブ。美しい風景が流れていきます、



海にぽこんとある小さな岩礁でアジサシの仲間が営巣を始めていました。昨日台風が発生したようなので、ちゃんとヒナが育つのか心配です。



ドライブの目的はこれ。芭蕉の茎です。芭蕉はこんなに大きいのに草本なんだそうです。だから幹ではなく、茎(葉柄)。かなり太いものを根元からジョキジョキと。



玉ねぎや筍のように(正確には違うけど)、葉のようなものが何枚も重なっています。



見苦しい写真ですが、芭蕉に注目。葉っぱを落として、外側の葉(茎?)をむくと、つるんとした美しい光沢。



この表面を薄く裂いていくと糸(紐)がとれます。



昨晩干しておいたら風でからまってしまいました。
使えるかな?(-.-)
あんなに太い芭蕉の茎から出来上がったのはこれだけ。

明日はこれを使ってクラフトを教えていただくのです。他にも西表の木の実も使って自然素材onlyでどんな作品できるかな(*^^*)

水遊び

2011-07-13 13:01:09 | 八重山2011夏
昼食後は、川を支流に入り、沢歩きです。



木漏れ日がキラキラと水面に反射したり、細い光のすじが水中に射し込んだり…。大きめの石には羊歯やコケなどがついています。人がほとんど入り込んでいないからこその景観。



珍しくご本人登場。沢の中は石がごろごろして足場が不安定なのでけっこう必死です(^^;



雨の影響で増水しているため、目的地の滝を前に断念。かわりに雨で現れたこの小さな滝で「滝浴び」を決行。





小さくてもかなりの水圧。初心者のわたしはまだまだ浴び方が未熟であります。





川を流れてみたり、魚を探したり…



晴れすぎず、暑すぎず大満足の1日でした。

…と思っていたら、まだまだ終わらない西表島の夏なのでした。

西表島上陸

2011-07-13 10:08:04 | 八重山2011夏
昨日から今朝にかけて、あまりに充実していたので更新が滞りました。

昨日の9:20西表島上陸です。



早速カヤックツアーへ出発です。ガイドはとんとんみーの余語さん。東北ボランティアに行くきっかけをくださった方です。今回も西表滞在中、さんざんお世話になる予定。よろしくお願いします(*^^*)





出発前から水際の生き物たちが出迎えてくれました。
オキナワアナジヤコは巣作りに没頭。地面に潜ってはハサミの間に泥をため、のっそりと押し上げます。そのため巣の入り口には、同じサイズの泥の塊が積み重なっていきます。地道な作業を繰り返し、泥の塊はいつか塔のようになるはず。さすがにそこまでは観察できませんでしたが1分に1度現れる泥の塊をしばらく眺めていました。

水際にはカニもたくさん暮らしています。写真はヒメシオマネキ。ハサミがオレンジ色なのが特徴。





いよいよ出発。カヤックはマングローブの森を進んでいきます。今回は後ろで余語さんが漕いでくださるため、わたしはポーズだけで贅沢三昧。



静かな川面を楽しんだり、空を見上げたり、非日常的な時間と空間を満喫。



あっという間にランチタイム。手作り冷製パスタを頬張りました。美味しい♪



落としたツナによってきたお魚やエビを観察。余語さんの荷物からは次々と便利な道具が出てくるのでした。ランチ後もツアーは続きます。