YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

波乱の上陸

2011-07-16 19:01:32 | 八重山2011夏
いやぁ~、参りました。大失態です。この写真、こちらに向かっている船は一度出航したにも関わらず、乗り損ねた私を回収するために戻ってきてくれているんです(^^;

鳩間島行きの船は接岸されている石垣島行きの船の沖側に停まっていたのですが、手前の船から乗り込まなければならなかったみたいで、わたしの目の前で港から離れていってしまったんです。

えぇ~っ、そんなぁ~

そこへ乗船券売り場のお姉さんがやってきて、すかさず携帯から連絡。もう港を出るというところで、なんとUターンしてくれたのでした。乗っているお客さんたちも驚かれたに違いありませんが、当の本人がびっくりですΣ( ̄□ ̄;)

鳩間島行きの船はこれ1便とはいえ、戻ってきてくれるなんて!!

乗船するときは恥ずかしいことこのうえありませんでしたが、もう皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。





だって、こんなにきれいでのんびりした島なんですよ。





今日から2日間お世話になる「マイトウゼ」さん。部屋は快適。ただ、トイレとシャワーがかなりの古い。これは辛い(T_T)



しかしこの宿のおすすめは、歩いて3分にあるこのお食事処。海のすぐそばに立つ「シーサイドマイトウゼ」。



どのくらい近いかというとこれくらい。



目の前の浜では子どもたちが遊んでいます。どうやら「雪合戦」ならぬ、「ナマコ合戦」(^_^;)
「ナマコ爆弾!」という声が聞こえてきました。

宿のおかみさんによれば、この島の小中学生とのこと。中学生ね面倒見のよさに感心です。しかも島の清掃を手伝って汚れたから、海で遊んで汚れを落とすんだそうです。なんだかほのぼのなお話。海って便利!



島には食堂が少ないので、民宿は3食付きが鳩間流。
本日の昼御飯は鴨そばとジューシー(炊き込みご飯)でした。

無事たどり着いた鳩間島でまるまる2日間ゆっくりします。

ハンモックのある宿

2011-07-16 10:20:39 | 八重山2011夏
今日から鳩間島に移動するため、昨日は上原港のすぐ近くにある「まるま荘」に宿泊。



港は目の前



そして民宿の裏を降りると小さな「まるまビーチ」があります。



鳩間島を眺めながら、至福のデザートタイム。



アイスに夢中になっていたら、砂の上をヤドカリやカニが歩き回っていました。

写真はミナミスナガニが巣穴から砂を掘り出しているところ。向かって左側に砂を抱えているのが分かるでしょうか?穴から顔出すと辺りを見回し、ササッと横走り、ズサッと砂を置くと再びササッと。そして穴の中へシュッと消えます。その動きが面白くて、見ていて飽きません。



ハマエンドウ。小さいビーチですがほかにもハマユウやグンバイヒルガオ、モンパノキなどが花盛り。



でも何より嬉しいのがこのハンモック♪
風が横からだけでなく、下からも吹き抜ける爽快感はたまりません。

夕食後、ずいぶん長い時間、波の音とコノハズク、ヤモリたちの声をBGMにうつらうつらと過ごしました。



まだ明るかった空がすっかり暗くなり、月が輝き始めました。あまりに明るいため星はわずかしか見えませんが、月の美しさもいいものです。満月のようで14日。

実に快適な宿なのですが、運悪く母屋が満室で、二部屋続きの離れに宿泊。部屋の広さは9畳以上あり快適なものの、お隣のおじさんの独り言が気味悪く…(-_-;)

一応鍵はあるものの、薄いドア1枚のしきり。明け方には寝言なのか「死にたい」の連呼。

ひぃーっ。

さすがに寝不足です。5時を待って、脱出。まるまビーチ横の防波堤で朝日鑑賞。



だんだん明け行く空に朝日が顔出したのは6時を過ぎた頃。薄い雲はあったものの、水平線から昇ってくる姿を見ることができました。だんだん伸びるオレンジロードが砂浜に届く頃には、辺りもすっかり明るくなっていました。

この景色を見たら、おじさんの寝言も帳消しですね。



しかも朝になって、宿の方にお話したら(後で事件でもお越したら嫌だし)、家で育てているというフルーツまでいただいてしまいました(誓ってこれ目当てじゃないですよっ)。聞けばすでに宿の方ともトラブっていたようす。「1泊でよかった」と言っていました。ほんと何もなくてよかった。

それにしても家の畑でパイナップルとドラゴンフルーツができてしまうところが驚きΣ( ̄□ ̄;)
鳩間島への船は10:30に出航です♪
初上陸なので、携帯つながるか不明です。

海の上を走る花

2011-07-16 07:13:14 | 八重山2011夏
昨日のカヤックでの帰り道、非常に珍しいというウミショウブの花を見ました。ウミショウブはアマモと同じ海草(うみくさ)の仲間。海藻ではなく、種子植物です。1属1種で日本には沖縄地方沿岸にしかありません。

この花がなぜ珍しいのかというと、この時期、そして大潮の日にしか咲かないからというのが理由の1つ。そして何より、雄花が海を走って雌花と受粉するのです。



これが雄花。とても小さいですが、無数の花が海の上を漂います。水に浮きやすい形をしています。



受粉できなかった雄花たちが白い泡のようです。最盛期には海岸を埋め尽くすほどだとか。 なぜ受粉できなかったと断定できるのかというと、雌花は潮が最大にひいた一瞬だけ海面に顔を出し、開花するんだとか。残念ながら私たちが通ったときにはすでに干潮は過ぎ、潮が満ち始めていました。



折れてしまった雌花をかろうじて発見しました。花びらの名残が見えますが、3枚の白い花弁が開いた様子がショウブに似ているんだそうです。

海面を漂ってきた雄花が雌花に近づくと、シュッと走り込むように吸い込まれ、雌花は緑の部分をすばやく閉じて受粉完了。とても珍しい受粉システムで他には見られないんだとか。

YouTubeで動画を見てみたらすごくおもしろかったです。世の中は知らないことであふれています。

海遊び

2011-07-16 07:11:49 | 八重山2011夏
昨日は海遊びデー。陸路の終点「白浜」からシーカヤックを漕ぎ出します。ガイド2名を含む6名のツアー。



出発地点に素敵な船が♪

目指すは船浮集落の少し先。今回は寄りませんでしたが、船浮は今でも船でしか行き来ができない陸の孤島。古くからの伝統が残る集落だそうです。



昨日は大潮だったこともあり途中の浅瀬は歩いて渡りました。
川と違って海に出ると、静かな入江でも波を感じるものです。でもその分、景色は雄大。光の加減や水深により、海の色がさまざまに変化していきます。



目的の浜に近づくと珊瑚礁が現れました。写真のような珊瑚のほか、青やピンク、黄色や黄緑の珊瑚もありました。

浜に到着した後、お昼までの短い時間に早速水中探険。浜辺の近くだけでもスズメダイやチョウチョウウオのようなカラフルな魚たちが泳いでいました。



今日のお昼ごはんはカレーライス。浜にはほどよい日陰もあり、青い海を眺めながらの特等席ランチ。



食後は再びカヤックで珊瑚ポイントに戻り、シュノーケリングです。

おおーっ。

海の中はまったくの別世界。カラフルな珊瑚礁の間を、さらにカラフルな魚たちが泳ぎまわっていました。



30分ほど漂って目の前の美しい世界を楽しんでいたのですが、波に酔いました。
一足先に浜辺に戻り、お昼寝。この岩のトンネルの入り口は風が吹きぬけるので、疲れた体に心地よく。みんなが戻ってきた頃には気分も回復。

浅瀬の暖まった海水に浸かり温泉気分。ヨガのポーズにも3つほど挑戦。きえちゃんはヨガにも詳しいのです。



岩肌にへばりつき、ピョンピョン跳ねて移動する魚。ギンポのなかまの「ヨダレカケ」。



水槽に入れて、腹側を観察しました。変わった名前の由来はこの腹の形。横に長く伸びた口は、岩礁の藻類を削りとって食べるのに都合よく進化したようです。

しばらくまったりした後、再びカヤックを漕ぎ、出発地点に戻りました。
西表の遊びはとにかくダイナミックなのです。

よごねえ、きえちゃん、素敵な体験をさせていただきありがとうございました。