柔らかな春の日差しに包まれる、そんな季節が春分。二十四節気、第四の節。
「春」を「分ける」と書くのは、「冬至」と「夏至」の真ん中という意味。
オフコースの「僕の贈り物」という歌の中に
♪ 冬と夏の間にはるをおきました
だから春は少しだけ中途半端なのです ♪
という歌詞がありますが、春分とはつまり、そういうことのようです。
※画像は国立天文台HPより
春分に太陽が通る緑色の線はいわゆる「赤道」です。
イランではこの日を「ノウルーズ」と呼び、正月としています。また、中央アジアからアフリカにかけてこの日を祭日として祝う国も多いようです。
春分の日は、昼と夜とが同じ時間になる日(正確には地域によって若干のズレがあります)。そして、この日から夏至にかけては昼が長くなる日です。
@赤道博物館(2013)
ちなみに赤道直下の都市ではこの日、太陽は垂直に南中するため、南中時には影が消えます!!
一度体験してみたいものです。
ちなみに赤道の上に位置する国は、
インドネシア、モルディブ、ブラジル、コロンビア、エクアドル、キリバス、サントメ・プリンシペ、ガボン、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ケニア、ソマリア
中でもエクアドルは首都キトが赤道の上にあることから、名前そのものがスペイン語で「赤道」を意味しています。
ちなみにご近所(?)では、シンガポールがほぼ赤道直下に位置していて、春分の日に影が消える現象を見るにはうってつけかなぁと…
日本でも、春分の日は国民の休日。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」だっていうのでびっくり。国民の祝日に関する法律にそう書かれているそうです。
お彼岸のお中日だからお休みなのかと思っていました(^^;;
仏教では、この日はあちらの世界とこちらの世界がいちばん近づく日とされていて、祖先をうやまい、なくなった人々をしのび、供養をする日です。
いずれにしても春分の日は「命を慈しむ日」
なお、ここまで「春分の日」に限定してかいてきましたが、この日から清明までの期間が二十四節気としての「春分」。
いよいよ春も本番。生き物の活動はここから一気に加速します。自然観察が忙しくなるシーズンです。
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