YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

春分

2020-03-21 19:16:00 | 二十四節気



柔らかな春の日差しに包まれる、そんな季節が春分。二十四節気、第四の節。

「春」を「分ける」と書くのは、「冬至」と「夏至」の真ん中という意味。

オフコースの「僕の贈り物」という歌の中に

♪ 冬と夏の間にはるをおきました
だから春は少しだけ中途半端なのです ♪

という歌詞がありますが、春分とはつまり、そういうことのようです。





※画像は国立天文台HPより

春分に太陽が通る緑色の線はいわゆる「赤道」です。

イランではこの日を「ノウルーズ」と呼び、正月としています。また、中央アジアからアフリカにかけてこの日を祭日として祝う国も多いようです。

春分の日は、昼と夜とが同じ時間になる日(正確には地域によって若干のズレがあります)。そして、この日から夏至にかけては昼が長くなる日です。


@赤道博物館(2013)

ちなみに赤道直下の都市ではこの日、太陽は垂直に南中するため、南中時には影が消えます!!

一度体験してみたいものです。
ちなみに赤道の上に位置する国は、

インドネシア、モルディブ、ブラジル、コロンビア、エクアドル、キリバス、サントメ・プリンシペ、ガボン、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ケニア、ソマリア

中でもエクアドルは首都キトが赤道の上にあることから、名前そのものがスペイン語で「赤道」を意味しています。

ちなみにご近所(?)では、シンガポールがほぼ赤道直下に位置していて、春分の日に影が消える現象を見るにはうってつけかなぁと…



日本でも、春分の日は国民の休日。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」だっていうのでびっくり。国民の祝日に関する法律にそう書かれているそうです。

お彼岸のお中日だからお休みなのかと思っていました(^^;;

仏教では、この日はあちらの世界とこちらの世界がいちばん近づく日とされていて、祖先をうやまい、なくなった人々をしのび、供養をする日です。



いずれにしても春分の日は「命を慈しむ日」

なお、ここまで「春分の日」に限定してかいてきましたが、この日から清明までの期間が二十四節気としての「春分」。

いよいよ春も本番。生き物の活動はここから一気に加速します。自然観察が忙しくなるシーズンです。








【七十二候のページ】
初候→雀始巣
次候→桜始開
末候→雷乃発声




★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★"






ツグミ

2020-03-21 09:04:00 | 野鳥


ツグミ(ヒタキ科)
分布:中国・台湾・日本・ミャンマー・ロシア
全長:24cm / 冬鳥

ツグミは夏にシベリアで繁殖し、冬になると大群で日本へ渡ってきます。飛来した当初は森林で群れを作っていますが、次第に平地へと移動して分散。草地や農耕地、市街地でも普通に見られる冬鳥。


雑食性で、地面をホッピングで移動しては地面にいる虫を探している姿をよく見かけます。木の枝にとまって木の実を食べていることもあります。

ちょっと胸を張っているように見えるので、わたしは「いばりんぼ」なんて呼んでいるのですが、「ツグミ」の語源は、日本ではさえずらないために「口をつぐんでいる」という風に考えられていたという説があります。地鳴きはするんですけどね。



3月半ばを過ぎると、再びシベリアへ向けて渡りを始めるツグミ。

写真の個体は3/20に撮影。人が近づいても全然飛ばなかったので、人馴れしすぎているのか、はたまた怪我をして飛べないのか…。心配です。



★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★★