きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

息子

2009年09月08日 | 韓国
息子(My Son~あふれる想い~ ) (原題:아들)  2007年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:チャン・ジン
出演:チャ・スンウォン、リュ・ドックァン




ざっとあらすじを読んだだけで泣けそうな映画よね
湿っぽい映画を想像しつつ観たわけですが
意外でした
ベタベタしてない
それでいて父親と息子のお互いの気持ちもきちんと伝わってきて泣ける
見てて爽やかな気持ちになれる映画だわ~



15年ぶりに対面する父と息子
お互い顔もはっきりわからない状態で
ぎこちなくて
二人の心情を心の呟きとして知るんだけど
ぜんぜん感傷的じゃなくて、ちょっと冷静で、それでいて相手に対する愛情もあって
あれ?って感じ(笑)

そのうち雁の一家が登場して
なにやらファンタスティックな雰囲気の映画になってきて驚きました

夜中に二人で街の中を走って
大きな満月を見ながらカンシクが呟くシーンは良かったですね~
かつての殺人犯はなんて可愛い人に生まれ変わったんでしょ



呆けた母役はキム・ジヨン
キム・ジヨンさんは相変わらず体当たりのおばあちゃん役でおしめまで替えてもらっちゃってました

息子役のリュ・ドックァン
殺人犯の父と15年ぶりに会う高校生
もっと屈折した感じで現れるかと思ったけど
賢そうで冷静で凛とした雰囲気もあり、でも父を求める男の子の子供っぽさも感じて
すごく良かったです

この親子の身長差が可笑しかったんですけど
結末は意外な展開に、、、
ひねりすぎな感はないでもないですが(笑)
おもしろい映画でした




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強盗で二人を殺し無期懲役の刑で服役しているカンシク(チャ・スンウォン)。妻は離婚後音信不通になり母と当時3歳だった息子とは15年会っていない。そんなカンシクに1日だけ息子と過ごす時間が与えられる。


殺人の追憶

2009年09月08日 | 韓国
殺人の追憶(原題:살인의 추억)  2003年  ☆☆☆☆☆
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン



86年から91年にかけてソウルから南に約50キロ離れた農村の半径2キロ以内で起きた
10件に及ぶ連続強姦殺人事件
その捜査には180万人の警官が動員され3000人の容疑者が取り調べを受けた

実際に起きた事件がモデルになっています



↓で「カル」を観て、韓国映画って面白いな~~☆ って思ったばかりですが
これはさらに面白い



殺人事件とはいえ、田舎で起きた事件は最初はなんとなくのどかな雰囲気が漂うんですよね
思わず笑ってしまうような笑える場面もちゃんとある

パク刑事とチョ刑事(キム・ルェハ)の根拠のない見込み捜査
強引な自白の強要も繰り返されるんです
ソウルからソ刑事が派遣されて捜査に加わり
さらに残忍な殺人事件が続き
解決の糸口の見つからない事件にだんだんと緊迫感が高まってきて
警察が次第に追い詰められていきます



「映画は擬似経験」
そういう意味の言葉を聞いてすごく納得したことがあるんだけど
この映画はまさにそういう感じ

ミステリー映画(犯人は見つかりませんが)ではあるんだけど
軍事政権のもと民主化運動に揺れていた韓国の
その時代にあったであろう閉塞感
重苦しい空気までも
思い切り吸い込んだような、そんな気分です

コリアン・サスペンスの最高傑作と言われる所以、納得です☆


1986年10月23日ソウル南部の農村で手足を縛られた若い女性の無惨な変死体が発見される。数日後には同様の手口で2人目の犠牲者が出た。地元の刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)ら捜査班の懸命な捜査も空しく一向に有力な手掛かりが掴めない。ソウル市警からソ・テユン(キム・サンギョン)刑事が派遣されてくるが性格も捜査手法もことごとく対称的で2人はたびたび衝突してしまう。捜査は行き詰まり犠牲者だけが増えていく。そんな中一人の有力な容疑者が浮上してくる。

カル

2009年09月08日 | 韓国
カル(原題:텔 미 썸딩)  1999年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:チャン・ユニョン
出演:ハン・ソッキュ、シム・ウナ、ヨム・ジョンア




監督いわく、ハード・ゴア・スリラー
         (ゴアとは血糊のことだそうです)

のっけっから人が切り刻まれるわ、鮮血が流れるわ、度肝を抜かれましたが
オープニングから引き込まれました
すごい映画!
10年前の作品なのね、、、
自称遅れてきた韓国映画ファンとしては
今頃ですがこういうのに出会っちゃうから楽しいのよね~☆

ハン・ソッキュとシム・ウナは前年に「八月のクリスマス」で共演
前作とのあまりの違いに驚くけど
私はこっちの映画の二人の方が断然好きです
シム・ウナは恐ろしいくらいに綺麗で
ハン・ソッキュは難航する事件に苦悩する刑事役が
クールでカッコいい

ボーイッシュなイメージだったので最初はわからなかったけど
スンミン役はヨム・ジョンアだと途中で気付きました



死体がバラバラにされたり縫い合わされたり
かなりなグロテスクさなんだけど
エグい印象ではないところが不思議で
なにか深いところに意味がありそうな雰囲気とか
ともかく主演二人の演技力が抜群なんです
でも残酷な描写が多くて
リアルに作られた死体が何度もでてくるから
そういうのが苦手な人には無理でしょうね(半端じゃないです)

20090905-3

犯人が誰なのか
状況によって想像される犯人が次々と浮かんできて
最後まですごい緊張感
事件解決かと思ったら
とんでもないドンデン返しが最後に待っていて、、、

オ刑事が残した写真を見つけたときの
絶望的なハン・ソッキュの表情や
パリ行きの飛行機に乗る、今までとは全然雰囲気の違う晴れやかなシム・ウナの表情にゾクゾクしました

20090905-4

702号室のアパートに掛けられていた絵は
「生きた人の皮を剥がして公開処刑をする様子を描いた、キャンプセス王の裁判」
スヨンの部屋にあった絵葉書のようなものは
「愛するハムレットに父を殺され心を狂わせたオフィーリア」
二つの絵が謎解きのように出てくるんだけど

この作品の公開時のコピーが「この謎は一人では解けない」
監督がインタビューで何度も観ないとわからないと言ってました
「カルの謎」という本が出されたり
ネットで検索すると謎解きのサイトがたくさんあって

何度も観ないと理解できない映画ってど~~よ!って思いつつ
情報をちょっとだけ整理して2度目の鑑賞してみると
違った見方ができて面白かった

映画を観終わってすべてがわかるのではなく
映画が終わった時点から新しい答え探しが始まるような作品を目指したと言ってます
犯人探しの正解はないんでしょ?きっと、、、

いろんな意味で衝撃的な映画でした

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チョ刑事(ハン・ソッキュ)は猟奇的な殺人事件の捜査を始めるが解決の糸口を掴むことができない。連続して発生する殺人事件、3番目の事件で決定的な糸口を見つける。犠牲者の大学教授クォン・ジュンヒョンの恋人が捜査線上に浮かび上がり、彼女は殺害された三人全員と恋人の仲だったという事が分かったのだ。彼女は国立博物館遺物復元室職員のチェ・スヨン(シム・ウナ)。チョ刑事は彼女から犠牲者に関する情報を聞き出し犯人を探していく。