きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

花とアリス

2012年10月22日 | 日本
「花とアリス」
いい映画だった
むちゃくちゃ好きです☆

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春の光が入るようなような
少しぼやっとしててふんわりと暖かで
でもキラキラしてる感じ
映像が綺麗でした
たぶん舞台は横浜あたりだと思うんだけど
フランス映画をみてるみたいね
音楽もすごく素敵で
これは絶対にスクリーンで観たかった

そーいえば、最初の駅のシーンで
水木、kitaro、nurukabe、石ノ森、、、
駅名が気になってしかたないのですが(笑)

アリスの別居している父親のへの思いがこの映画の要ですね
登場シーンは少ないけど
どこにでもあるさりげない父と娘の会話は
涙でてきそうです

人と人がこの世で出会う
親子であったり友達だったり
普通の暮らしが続く
思い出が重なる
何気ない日常の中で
心通わせる

偶然の成り行きから、先輩の記憶を書き換えることで恋人になろうとするハナ
「記憶」が大きなキーワードね

同時にこれは、アリスの記憶の話なんだよね
父親との懐かしく切ない思い出
トランプ、万年筆、ところてん
アイテムの使い方も絶妙です

掃除のできない、男に振り回される母親は
そこの対比も嫌味なく綺麗に描かれてて好きだった

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いや、本当に
アリスもハナも可愛くて可愛くて

三人で海でデートして
そこでトランプして遊ぶんだけど
海でトランプが風でとばされる記憶は
アリスの父親との記憶と重なる
ちょっとだけ切なくなってアリスはハナに意地悪するんだよね
取っ組み合いの喧嘩するんだけど
帰りのバスで並んで寝ちゃってる姿が可愛いです

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引き出しの奥にしまっておいてほしいって
お父さんに言われたことを何故かそのままマー君に言っちゃって
ウォーアイニーって(笑)
言ってみたかったの?
可愛くて魔性の女の子みたいなアリスが
きゃ~~、ホント可愛いです

なんかやたらとゲストが豪華です
そのゲストの方々が少女たちと対比される大人の役割をしてた

実は今、3回目を観ながらレビューを書いてるんですけど
隅々まで作り込まれてる作品だなぁって思う
何度観ても発見があって楽しくてキラキラしてる
最後のアリスがバレーを踊るシーンも綺麗でした

バレー教室で少女たちがたわいもない可愛い会話をする場面が良く出てきて
アリスとハナの何気ない日常会話もそうなんだけど
虚飾に満ちた世の中に出ていく前の
花のような少女たちの可愛らしい日常
不完全な愛らしさがキラキラして眩しいです

蒼井優、ますます好きになりました

久々、名作に出会った気分です



花とアリス  2004年  ☆☆☆☆☆
監督:岩井俊二
出演:蒼井優、鈴木杏、郭智博

高校生のハナは、ひと目ぼれした先輩、宮本と同じ落語研究会に入部。ひょんなことがきっかけで、ハナは宮本に記憶喪失になったと信じ込ませ、彼女の座に居座ることに成功。幼なじみのアリスに宮本の元彼女を演じさせる。