きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

脳男

2013年02月14日 | 日本
面白かった

いきなりエグいもんなぁ
覚悟しろってことか
苦手な人は無理かも
試写で退席した人がいたって聞いたけど、そうかもね
でもグロテスクに描写してるわけじゃないんですよね
直前で止まってて、あとは想像させてる
それが逆に怖いんだけど

ドッカンドッカン爆発するし
人も死んじゃうし
バイオレンスに迷いがなくて気持ちいい

でも面白かった最大の理由は
生田斗真がはまり役だった
感情の現れない表情
綺麗な顔立ちと鍛えられた肉体が美しい
日本映画でこういうダークヒーローっていたかな

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途中、なかだるんだ
刑事・茶屋(江口洋介)にちょっと引っ張られた感あり

犯人探しの過程で鈴木一郎(生田斗真)の出生の秘密の謎に迫るんだけど
そこがねぇ
ちょい説明しすぎで、逆にリアリティがなくなってる
孫を脳男と呼ばれる殺人マシーンに育てるって
うなずける?(笑)
家族を殺された憎悪から派生した感情で理解できると思うんだよね
脳男は生まれながらに特殊な能力をもっているのだから

ダークヒーローとダークの闘い
爆破犯の緑川紀子(二階堂ふみ)を納得できる存在として
もっと時間をさいて描いた方が面白いよね
常軌を逸した雰囲気は伝わってきたけど
レズビアンな描写って必要あるかなぁ
(相手の子の目の周りが黒いのは何故だろう、、って関係ないことに気がそがれた、笑)

二階堂ふみと染谷将太の若いヒミズコンビが頑張ってました
演技力があるだけに二階堂のぶっ飛び方が走り過ぎてた感じがあって
緑川が時間をさいて描かれてたらもっと面白かった気がする

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最愛の家族や友人を理由もなく殺された時
犯人(悪)を赦せるのか赦せないのか

茶屋(江口洋介)は赦せなかった
精神科医の鷲谷(松雪泰子)は赦すことで自分の生きる道を模索して生きてきたけど、、

人は悪を裁けない
神ではないから
でも脳男はそこを軽々と飛び越えて裁こうとする
善悪を超えて惹かれるものがあるよね

感情のない脳男が最後に見せた表情にゾクッとしちゃいましたね
あれ、これ続編あり?って思って終わったんだけど
いつか又
もう一度、斗真君の脳男が現れたら観るぞって思った
(もっと観たかったってことね)

エンディングロールの曲がピッタリでカッコよかった
※キング・クリムゾン「21世紀のスキッツォイド・マン」
1969年10月、43年前にリリースされた曲だそうです →



脳男  2013年  
監督:瀧本智行
出演:生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、染谷将太

都内近郊で無差別連続爆破事件が頻発し、路線バスが爆破される。乗客が全員死亡したその犯行に使われたのは、舌を切り取られた女性の全身に爆薬を巻きつける“人間爆弾”。動機不明の異常な事件を担当する刑事の中に、粗暴だが人一倍正義感の強い茶屋(江口洋介)がいた。犯人のアジトを突き止めた彼が現場に踏み込み一人の男を確保する。その男(生田斗真)は、“鈴木一郎”と名乗った以外、一切身元不明。爆破の共犯者と見なされ、精神鑑定を受けるが、担当医師の鷲谷真梨子(松雪泰子)は彼の態度に違和感を覚える。平均的過ぎる受け答え、正確過ぎる生活行動。その様子を観察した真梨子は、一郎の過去を調べ始める。本名は入陶大威(=いりすたけきみ)。幼い頃に轢き逃げ事故で両親を亡くした彼は、大富豪の祖父・入陶倫行(=いりすのりゆき)に引き取られる。ところが、倫行は息子夫婦を失った怒りから、並外れた知能を持つ一郎を、人間らしい感情を持たず、正義のために犯罪者を抹殺する殺人ロボットに鍛え上げたのだ。そんな彼は周囲から“脳男”と呼ばれるようになっていた。だが真梨子は、どんな人間でも必ず人間性を取り戻せると信じていた。一方、茶屋も“一郎は犯人を殺そうとしたのではないか”という仮説に辿り着く。そんな中、一郎を移送していた護送車が、緑川紀子(二階堂ふみ)と水沢ゆりあ(太田莉菜)の2人組に襲われる


スパイ

2013年02月14日 | 韓国
コードネーム:キム課長
不法バイアグラを販売しながら家の保証金の値上がりに苦しむ平凡な家長
裏の顔はスパイ歴22年目のスパイのリーダー
コードネーム:カン代理
生活に負われながら駆け回る不動産屋のおばさん
裏の顔はロケーション専門の女スパイ
コードネーム:ユン顧問
公務員を名誉退職してからは公園で時間をつぶす独居老人
裏の顔は身分偽装専門スパイ
コードネーム:ウ代理
牛を育て、韓米FTAには絶対反対の姿勢を崩さない農業青年
裏の顔はハッキング専門スパイ

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前半はコミカル風で、ほのぼの系
スパイだけど韓国の生活に溶け込み
精一杯それぞれの暮しを営んでる

バックに流れる音楽が好きだわ
チョット田舎くさくて演歌チックで懐かしい感じ

それにしてもキム課長、本国からの暗号の解読がずいぶん旧式です(笑)
地図の隠し方 (引き出しの上に貼り付ける)
隠し金の隠し方(天井裏)
すべてにおいてほのぼのしてる(スパイとは程遠い)

ゆったりと1時間ほど(上映時間のほぼ半分)かけて
登場人物の紹介が終わると急にジャンルが一変します

いきなりなシリアス路線に
えーー!そんなマジな映画だったの?

ユン顧問が味方に切られて見捨てられて、、、
いつもニコニコしてたユン顧問だから余計に切ないよ

本国から亡命した要人の暗殺計画
暗殺っていうけど
光化門で無垢の国民を巻き込む大銃撃戦
もうこりゃテロの範疇じゃん
ドラマアイリス並み~
しかし、こんなにドンパチやったらとりあえず警察に囲まれないですかね

人がたくさん殺されて、、そういう映画だったの?と正直なところ戸惑いました

最後は息子(家族)を救うために必死に走るお父さん(キム課長)
スパイも人だってことよね
家族を愛して暮すことが国家より優先される
(そりゃそうです)
そしてまたあの音楽が流れて
ほのぼの系に戻ってラストを迎えます

ん~~
ほのぼの系に戻るには、途中死んでいった人が多すぎる気がする
何でもない日常生活に非日常的なものが潜んでるってこと?
ま、スパイなんですからそーいうことよね
っつか、あの銃撃戦に関わったスパイが韓国で日常生活に戻るって
あるのか、、、、謎

長年潜伏して生活型スパイとなった彼らの日常がテーマなのは面白いと思うんだけど
どこで感動したらいいのかちょっと迷う

ミョンミンさん、ヘジンさん、ヨム・ジョンアさん、ヒボン先生、マンシクさん
演技派俳優勢ぞろいなんですよね
たとえば中盤のシリアス路線がすっぽりなくなったとしても
ほのぼのした音楽とともに楽しませるくらいのメンバーが揃ってる気がするんですよね
私は前半のペーソスあるスパイの暮らしが好きだったわ



スパイ(原題:??)  2012年
監督:ウ・ミノ
出演:キム・ミョンミン、ユ・ヘジン、ヨム・ジョンア、ピョン・ヒボン
   チョン・ギョウン、チョン・マンシク

身元がばれることよりも物価上昇に怯える“生活型スパイ”たちの前に、血も涙もない北朝鮮最高暗殺者チェ部長が現れた。彼らに下された10年ぶりの暗殺指令。果たして彼らの作戦は成功するのか。日々の生活に精一杯の“生活型スパイ”たちの思いもよらない二重作戦が今始まる。


ペースメーカー

2013年02月14日 | 韓国
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他の選手のために最高のタイムがでるようにペース配分の役割をするペースメーカー
自分のためじゃなく人のために走るんだけど
マノは人生においても弟のペースメーカーなんですよね

早くに両親を亡くし
親代わりとして自分のことは犠牲にして生きてきた
それが正しいと疑いもしなかったのに
弟はそんな兄がずっと負担だった

そこがこの物語の骨子かなぁ
こんなに大切にされてるのにどうして弟が兄を嫌うのか
理由がわからなくて
負担だったと明かされても、それが理由なんだと納得まではいまひとついかなくて
そこにもう少し情が感じられたら良かったかなぁ

国民的人気の女子棒高跳び選手ジウォン(コ・アラ)は選手仲間として励まし合う関係
好きなことと上手にできること、どちらを優先するかとマノに言われた言葉をきっかけに
スランプを乗り越えていく

マラソンのパク監督(アン・ソンギ)とのエピソードは
メダルと取るために冷徹な判断を下す監督とペースメーカーとして期待された選手という関係性以上の広がりを感じなかった

クライマックスのロンドンオリンピックのマラソンが最大の盛り上りなんだけど
ご都合主義的になっちゃいましたね
逆効果よね
シンプルにひたすら走ったほうが素直に感動できたような気がします

マラソンランナーとしてのミョンミンさんの走りは見事
素人目でも綺麗に走っていると思いました




ペースメーカー(原題:??? ???)  2012年
監督:キム・ダルジュン
出演:キム・ミョンミン、アン・ソンギ、コアラ

有望なマラソン選手だったマノは、足にケガを負って以来、ペースメーカーを引き受けてきた。引退後チキンの宅配で生計を立ててきたマノにマラソンの韓国代表監督が再びペースメーカーにならないかと声をかける。マノの任務はロンドンオリンピックで、マラソンの優勝候補ユンギを金メダルに導くこと。足に爆弾を抱えているマノは、そのために30キロまでしか走ることを許されない。大極旗をつけて走る最後のチャンスだとナショナルチームの練習に参加する。