きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

スタンリーのお弁当箱

2014年05月28日 | インド
分けあえる幸せ

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なんかもー、感動しちゃったんですよね。
人は本来こんなふうに、大らか、で明るくて、強いんだよね。
許容する子供たちの懐の広さ。
笑顔が素晴らしかった。

みんながもってくるお弁当が美味しそうで、日本で見るお弁当風景とは全く違うの。
発想がいろいろで、カレーもある、ビスケットみたいなのもある。
お弁当って美味しさと幸せが詰まってる☆
食べてみたい~♪
後で知ったんだけど、前売り券の特典が3段重ねのスチール製のお弁当箱だったそうな。
ほ、、欲しかった!

豪華な弁当を持ってくる金持の男の子もいれば、スタンリーみたいに両親と暮らしてなくてお弁当が持てない子もいる。
でも子供たちは境遇の違いを素直に受け止めて誰かをいじめたりなんて絶対にしない。
もってこられない子は僕のを食べればいいよ。という精神。

スタンリーがクラスのみんなに愛されてて人気者で可愛かったね。

実はスタンリーの両親は事故で死んでしまっていて、飲食店を営む親戚の家にいて夜遅くまで店で働いていた。しかも、寝るのは厨房。
だからお弁当を持っていきたいとは言えなかった。
日本では考えられない境遇で暮らしているけれど、彼の瞳は何も悲観していない。
未来を真っすぐに見つめてる。
考えちゃうよね、私たちの国の子供たちはどうなんだろうって、、、
でも子供は本来そうなはず、未来は希望のはずだもん。

生徒のお弁当を取り上げる意地悪な先生と、それを阻止しようとする子供たちの駆け引きがコミカルに描かれてて心温まる作品なんだけど、
エンドロールでインドではたくさんの子供が労働を強いられているという実態が語られます。
純粋な綺麗な目をしたあの子たちが、学ぶこと食べること暮すことがきちんと確保されて、安心して大人になれますように。
いろいろと考えさせられる映画でした。

ヴァルマー先生というスタンリーをいじめてた酷い先生は、
実は監督さんでスタンリー役の坊やの実のお父さんなんだって。
なーんだ(笑)



スタンリーのお弁当箱(原題:STANLEY KA DABBA)  2011年  ☆☆☆☆☆
監督:アモール・グプテ
出演:パルソー、ディヴィヤ・ダッタ、ラジェンドラナート・ズーチー

いつも周囲を笑わせているクラスの人気者スタンリー(パルソー)は、家庭の事情によりお弁当が用意されることはなかった。昼食の間は一人で過ごし、水道水で空腹を満たしている彼を見かねたクラスメートたちは、自分のお弁当を少しずつ分けていた。しかし、その様子を見た先生の言葉に傷ついたスタンリーは、学校に行かなくなってしまう。


青天の霹靂

2014年05月28日 | 日本
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映画終わって第一声が
「大泉洋がすごく良かった」でした。

売れないマジシャン。後輩はテレビで売れ出したけど自分は鳴かず飛ばず。場末のマジックバーで働いでなんとか暮らしてはいるけれど、俺はこんなもんかと人生に諦めを感じてる。
青天の霹靂で40年前にタイムトリップするまでの晴夫の姿が泣けるんですよね。
演技力もそうだけど、存在感って魅せるっていうか、へぇー洋ちゃんってこんなにいい役者だったかって思った。
こんなにすんなりと入り込める作品って珍しいです。

予告編を見るだけで全体像が想像できるんだけど、実はストーリとしてもそのまんまなんですよ。想像通り。
でもそれでも面白いんだよね。
全体として奇をてらわないストレートな描き方で、それでいて感動できるって稀有だと思うんですよね。どうしてもいろんなことやりたくなっちゃうでしょ。
だから劇団ひとりさん、初監督で凄いと思う。

自分が生まれた頃の両親に会う。

いろいろ考えるよね。
私も亡くなった父のことを考えたもん。
誰もが自分を投影できるからこそ、泣けるんだろうなぁ。
泣ける映画という謳い文句は好きじゃないけど、やっぱり泣ける映画だもん。

ただね、、これはどうかと思うんだけど
ラストに「オチ」を作るのは
これは芸人の性ですかね。

映画って余韻がとっても大切だと思ってるんだけど
あのオチは、、ってオチに突っ込む終わり方を用意されちゃった気がします~(笑)




青天の霹靂  2014年  ☆☆☆☆☆
監督:劇団ひとり
出演:大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり

場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎(劇団ひとり)がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。すると、突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップしたことにがくぜんとする晴夫。さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母(柴咲コウ)と出会う。

みなさん、さようなら

2014年05月28日 | 日本
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小学校の卒業と同時に、団地から出ないで団地の中だけで生きると決めた渡会悟くんの17年間の物語。
まずは、この突拍子のない設定に惹かれます。

そう惹かれます、私は。

だって周りは自分のことを小さい頃から知っている人ばかりで、友達もいて、
仕事も探せて、恋もして、特別な不自由もない。
同じことが繰り返すけど、とてつもないの安心感。
その安心感に憧れる。

男の子が乗り越えるとこもちゃんと経験する。
この映画、PG-12指定だったのね。
知らないで観てたからドキドキしちゃいました。
リアルなんだもん、、(笑)、 これ誰かと一緒に観るとちょっと恥ずかしいかも。

なぜ団地から出ない人生を選んだのかという理由が終盤になって明かされて、
なるほどそういうことかと合点がいきました。
強くなろうとしたことも、団地を見回っていたことも、すべて理由があった。
そうだったのか、、
悟くんは不器用だけど、決めたことはやり抜いて、ゆっくりゆっくり結果を残していく。
ちゃんと力をつけてたね、偉いよ。
辛い経験をゆっくりゆっくり乗り越えてた。
何も言わずにただ見守っていたお母さんの姿を思い返して切なくなりました。

ケーキ屋さんとしての技術も身に着けて
婚約もしたし、破談も経験したし
友人の、精神病院で電気ショック治療という辛い経験もして
団地の人を守るという決意の、日々の努力がちゃんと決する出来事も経験した

色んなものを乗り越えたねぇ。

なんでかな、
そのいろんなことが自分と重なって懐かしい。
団地の中が自分のすべての世界、、と似たような経験を子供の頃にしてるんじゃないかな。

濱田岳くんがあまりにもはまり役で、愛おしいとさえ感じました。
面白かった。




みなさん、さようなら  2012年  ☆☆☆☆☆
監督:中村義洋
出演:濱田岳、倉科カナ、永山絢斗、波瑠、大塚寧々

1981年、小学校を卒業した13歳の悟(濱田岳)は、担任教師の静止を振り切り団地の外へ一切出ずに生活していくことを宣言する。才色兼備な隣人の松島(波瑠)にはその無謀な計画は鼻で笑われるが、彼は中学にも行かずに独自の信念に従った生活を確立していく。母親のヒーさん(大塚寧々)は、そんなマイペースな息子の姿を優しく見守っていた。