きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

さんかく

2017年02月10日 | 日本
「ばしゃ馬さんとビッグマウス」を観て、さらに「純喫茶磯辺」も同じ監督と知り、
俄然興味が湧いてきました吉田恵輔監督作品。
とりあえず評判のよさそうな「さんかく」、前情報ゼロ、出演者も知らずに見ました。

面白かった!!



中盤からは予想しなかった展開に、、

なんでこんなに愚かなんだろなぁ、
情けなくていとおかし、
でもいるよなーこういう子。
痛いところをリアルに描いてて、何かアホすぎて微笑ましい。

田畑智子がまた、うんまーーーい。
友だちのマルチ商法に迷いなくはまり、恋人に当たり、
フラれたらプライドもなく未練たっぷりに泣きすがって、
それがまた何故か可愛く感じるんですよね。
紆余曲折あったあとの、吹っ切れた表情も清々しかった。
女って結局あそこで強いなって思った。

中三の桃もね、
いやぁ女予備軍は怖いわ、無敵だ。
怖いけど、彼女が真っ当って言えば真っ当で、一貫性がある。

高岡蒼甫(奏輔)は話には聞いてたけど演じてるのは初見で、
自然過ぎて私にはもう百瀬にしか見えないですわ。

車に自分の写真をでかでかプリントするありえない超ナルシスト。

あーた、それどー考えても避けられてるでしょ!
しかも15才年下の中三女子だよ!
しかもフッた彼女の妹よ!

オトコのあほさに呆れるけど、
そんなあほなオトコに惚れるオンナもな、、ってこと。



人生ってなんでこうも正しくないことばかり選んで
回り道ばかりするんだろ。
でもだからいいんだ。

終わり方も最高に好き。
太賀くんがチラッとでてるのも私好みでした。
そして、主題歌の羊毛とおはなの「空が白くてさ」が秀逸でした。

吉田恵輔監督はいろいろ間違いがなさそうな予感。
しばらく作品を追いかけてみようと思います。




さんかく  2010年  ☆☆☆☆☆
監督:吉田恵輔
出演:高岡蒼甫、田畑智子、小野恵令奈

ちょっぴりダメ男・30歳の百瀬(高岡蒼甫)と、ちょっぴりイタイ29歳の佳代(田畑智子)は、同棲して2年が経ってる。付き合いたてのラブラブ感はなく、特に百瀬は、佳代との関係にマンネリを感じ、態度や言葉の節々が無愛想になっていた。夏のある日、そんな二人の元に、佳代の妹で中学3年生(15歳)の桃(小野恵令奈)が、学校の夏休みを利用して転がり込んできた。

ばしゃ馬さんとビッグマウス

2017年02月10日 | 日本
安田くんが出てるので観に行きたかったんだけど観そびれちゃってた作品。
レンタルでも発見できなくて、ようやく今回観ることができました。
「純喫茶磯辺」の監督さんだったのね。(なんか嬉しい)



脚本家を夢見てひたすら書き続けてきた
ばしゃ馬さんこと馬淵みち代(麻生久美子)が頑張って頑張って頑張って頑張って、
そして夢に決着をつけるお話。

シナリオスクールで知り合って彼女に惚れちゃったビックマウス男
天童義美(安田章大)が彼女との対比のような存在として登場する。

劇的にストーリが展開するわけではないんだけど、
細かいエピソードがいちいち説得力があるんですよね。

私が一番実感したのは、
夢を諦めた彼女が、引っ越しの荷物を片付ける時に、
押入れの中にある執筆した脚本の資料を段ボールに入れる時。

10年ですからね、凄い数の脚本なんですよ。
ひとつひとつに思いがこもったタイトルが付けられてる。
彼女の努力が形になって残ってる。

でも、きっと読んでみると面白くないんだろうな。
良く書けてるけど、面白くはないんだろうな。

ここまでに描かれたエピソードからそれは想像することができて、
だから、余計に彼女の10年が切なくて、
でも同時にやり切った感もあって、
なんか、面白くらいに思い入れしてるじゃんって思った(笑)

凹んでる時に元彼に相談に乗ってもらって、いざってことになりそうになった時、
彼女が言った言葉が、ホント真面目で不器用で、
それで沢山損して見えないところもたくさんあるんだろうけど、
でもそれが彼女だよなーって納得しちゃった。

安田くんははまり役でした。
いい奴なんだけどいい加減な奴で、
諦めなかったら叶うかもしれないって頑張るんだろうけど、
結局彼は彼のまま生きていくんだろうなー。
人って結局そんなに簡単には変われない(見も蓋もなし)

でも、それが人生だーって思える。
良い映画でした。



ばしゃ馬さんとビッグマウス  2013年  ☆☆☆☆
監督:吉田恵輔
出演:麻生久美子、安田章大、岡田義徳

次々と脚本コンクールに応募するものの、一次審査すらも通らない34歳の馬淵みち代(麻生久美子)。そんな彼女と同じシナリオスクールに通う26歳の天童義美(安田章大)は、自分の作品をほとんど書いたことがない割には、常軌を逸した毒舌で他人のシナリオを酷評する。そんな彼らが出会ってしまい、何と天童がみち代にほれてしまう。嫌味な自信過剰男だと自分を嫌うみち代に認めてもらおうと、ついにシナリオを書くことを決意する。