きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

ヒメアノ~ル

2017年03月09日 | 日本



怖いよ~~


怖いけど凄いよ~~


あぁぁぁぁ そんな感想しか書けない私をどうかお許し下さい(涙目)


森田剛くんが凄かった(まだ凄いしか言ってない)

ヤバい人にしか見えない、街ですれ違いたくない、速攻逃げるわ。

彼の出演作、記憶にあるのは「人間失格」くらい、活動の中心は舞台だもんね。
もっとたくさん映画で観られるようになったらいいのに。




濱田岳くん、絶対童貞にしか見えなかった(子供いるのに)
童貞だったくせにチャレンジしたがるところがなんかもう、、
前半は若干ラブコメ風でもあったけど、なんか怖かったわー。

ユカちゃんは可愛い顔してあれなんだけど←
だからこそ岡田くん(濱田岳)みたいな子が好きなのね。
最後はちゃんと助けに来てくれたもんね、そこは納得。

「ヒメアノ~ル」のタイトルが出るタイミングが絶妙でした。

なんだかんだ言って一番変だったのはムロツヨシさん。
不気味だよ、危ないでしょ。でも結果いい人だったのね(←でも変)




後半は、もう、、もう、、もう、、
こういうのが苦手な人にはけっこうなしんどさです。
苦手ではない私でもげーって思う場面がたくさんあった。
(よく作られてるなぁって思って確認したいけどもう一回観る気力がない)

何のために殺すのかわからない。
これが一番怖い。
森田(森田剛)の内面が全くわからない。
狂気だよね、正気さはない。

だからこそ、ラストの意味が本当に切なく悲しかった。

誰も森田を救ってあげられなかったのか。

タイトルのヒメアノ~ルは小型のトカゲのことで、
「強者の餌食になる弱者」のたとえだそうです。

そうかもしれないけど、
現実がきれいごとだけではないことはわかるけど、
それにしても、それにしても、

ラストに登場する白い犬が悲しかった。
生まれた時はみんな無垢だったはずなのに、、


「人が見てゾッとするようなものを撮りたい」
吉田恵輔のインタビュー記事の言葉。

そうですよ、そういう意味で、これはもう最高傑作だと思います。



ヒメアノ~ル  2016年  ☆☆☆☆☆
監督:吉田恵輔
出演:森田剛、濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美

普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田(濱田岳)は、同僚からカフェの店員ユカ(佐津川愛美)との恋の橋渡し役を頼まれる。彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田(森田剛)と再会。ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談された岡田は、森田がかつていじめられていたことを思い出し不安になる。

彼らが本気で編むときは、

2017年03月09日 | 日本
何度も観返したくなる良い作品にやっと出会えたね。
いろんなジャンルの作品やキャラクタに果敢に挑んでる斗真くんだけど、
最近はなんか作品選びがさ、えーーと、アレだったでしょ、ごにょごにょ、、

ホント、しみじみと良い作品でした。




先ずは斗真くんがリンコを演じたってこと。
制作発表で知ってから、女性を演じるのかぁってずっと楽しみにしてました。

「かもめ食堂」や「めがね」の癒し系作品のイメージが強い監督さんだけど、
でも今回は相当ハードな問題を抱えている作品で、それでも全体が春の日差しのようなふわっと暖かで優しいのは、これはひとえにリンコさんの役づくりによるものなんだと思います。

綺麗だって言う評判が結構あるけど、斗真くんの顔は絶対オトコ顔だよね。
体型だって上半身がガッチリしてて、正直見た目は違和感ありまくりでした。
でも見た目違和感あるのに、動作が優しくて柔らかいってところが凄い、そこが重要。
女性なんだなぁって、ホント素晴らしいと思った。

彼らが編んでるのは煩悩の数のあれであって(ネタバレか?笑)
トモがあれは手術した後どうなるの?って聞いて、リンコが答えたでしょ。
あのシーン好きだったなー。
ちょっと感動しちゃった。
結局さ、そうやって話せるってことが大事なんだと思う。




先日、NEWSな2人という番組でLGBTが取り上げられていて、斗真くんもゲストで出演してたけど、
体験者の方が、ピアスの穴と一緒で自然と塞がってしまうから、後のケアが辛いという話をされてて、頑張ってーーって思ったもん。

多様性や他者との違いを尊重するってことは、まわりまわって自分も幸せになるし平和だよね。
そういうことに触れていくっていう意味でも、ジャニーズの斗真くんがこの役を演じる意味は大きい。

それともう一つのテーマは「母性」

子育てを放棄しているような母親(ミムラ)にも母性はある。(ちゃんと娘のところに戻ったもんね)
リンコのトランスジェンダーに早々と気付いて見守ったお母親(田中美佐子)にも、
認められない母親(小池栄子)にも、
そして、子どもを産むことができないリンコにも母性はある。
ひとつの形ではなく、いろんな母の愛情、母性があるんだってことだと思うな。

声高に叫ぶのではなく優しく語りかけてくるような、
あとからいろんなことを考えて感じる、素晴らしい作品でした。

これはお薦めしたいです。


シネマドリ CINEmadori 映画と間取りの素敵なつながり
     幸せであたたかい場所




彼らが本気で編むときは、  2017年  ☆☆☆☆☆
監督:荻上直子
出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、田中美佐子、小池栄子

母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだった。