きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

アシュラ

2017年03月21日 | 韓国
なんなんすかね、急に怒涛の韓国映画?(笑)
「お嬢さん」「コクソン」とくれば観ないわけにはいかないっしょ「アシュラ」
行ってきました。
3本とも面白かったけど、正直今回が一番面白かったです。

キム・ソンス監督、同名で二人いらっしゃいますから、MUSAの方の監督さんね。
私が前に観たのは「英語完全征服」ですからね、ジャンル違い過ぎ、ふり幅広すぎ(笑)
今回がぶっちぎりの面白さでした。

新宿武蔵野館で上映のみ。
日曜日だったから家を出る前に念のためにネットでオンライン予約して行って正解。
到着した頃はソールドアウトでした。よかった☆
「お嬢さん」も新宿のTOHOシネマズで観る予定が満席だったので急きょ立川のシネマシティに。
韓国映画キテマスネ~(^o^)



暗くて重くて、
痛くて辛くて、
出口が見えない、
あるのは暴力だけ、
支配するものとされるもの、
喰うか喰われるか、
結局みんな喰われちゃうのよ、そんなとこで生きたい?っていう、
そして救いようのない終焉、
まさに韓国ノワールの典型のような内容なんだけど、
面白かったわー。

最初にアンナム市の全景を空から映すのね。
ゴチャゴチャと家が密集してどよーんとして主人公が「人間が嫌いだ」って言う。
わかるわぁ、この街じゃなところで暮したいけど、できないのよね、
地獄であっても、ここで生きていくしかない人たちの話だから。

情報なしでいくからさワタシ、久しぶりのチョン・ウソンだったなー。
イケメンさん興味ないからそーでもなかったけど、
年齢重ねて渋くてカッコよくなった福山雅治のイメージかな
カッコいいなって思った。
ほぼ男性だし、おじさんだし、血まみれ率高いし、
そんななかでチョン・ウソンのイケメンがかなりの清涼感で助かりました。

一番の見どころは雨の中のカーアクション。
あれは凄かった。
韓国映画ってカーアクションがすごく上手いけど、
最高に凄まじかった。
息を詰めて観てました。

ドギョン(チョン・ウソン)の顔が怒りで真っ赤に膨れ上がった(ように見えた)
あれこそ阿修羅。
でも阿修羅と化して突っ込んでって、向かうところは結局そうだよね、
そうなるしかないよね。
韓国ルノワールだわ、、、

弟分のチュ・ジフンとの関係が切なかったね。
あそこはちょっと泣いた。
破滅へ向かうしかない男たちの哀しさ。

迷いがなさ過ぎて、音楽もカッコいいもんだから、
ラストは清々しささえ感じました(感覚おかしい←)

Satan Your Kingdom Must Come Down





  キム・ソンス監督作品
  ⇒ 英語完全征服  2003年
  ⇒ MUSA-武士- 2001年

 


アシュラ(아수라)  2016年  ☆☆☆☆☆
監督:キム・ソンス
出演;チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク

アンナム市の市長という立場を利用し、利権をむさぼろうと犯罪を繰り返すパク・ソンべ(ファン・ジョンミン)。刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンに侵された妻の治療費稼ぎを理由にその処理を請け負っていた。市長検挙に燃える検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)は、彼を脅迫して捜査への協力を迫る。ドギョンは市長と検事たちの間に立たされる。

哭声/コクソン

2017年03月21日 | 韓国


パク・チャヌク監督の「お嬢さん」に続いて観てまいりました
ナ・ホンジン監督の「コクソン」

濃いわ~~~濃厚だったわ~~~凄かった!

翻弄されまくりました、超~楽しかった☆

最初はのんびりした感じの警官のお父さんがでてきて、
娘にあらぬ場面を見られたりして、ちょっと笑えるテイストだったのが、
まさかあんな展開で終わるなんて夢にも思わなかった。

殺人現場の描き方が韓国映画は容赦ないですからね。
うえーうえーって思いながら観てたら(意外と楽しんでるワタシ)
ふんどし姿の國村隼氏が、、、出現。
セリフはほとんどなくて、日本語でぼそぼそって話すくらい。
それでも、んまーーーすんごい存在感でした。

事前情報ゼロだったので途中から出てきた祈祷師がファンジョンミンでびっくり。
思わず「おっ!」って言っちゃった。
カッコよく登場かと思ったら、この祈祷師が胡散臭くてね。
ゲロゲロな状態なのに何か笑えるって言う、、、
変な表現だけど、実際観たらそういう感じが一番ぴったりなんだから(笑)

サスペンスかなって思ったら
オカルト?
ホラー?
えーーーゾンビ映画だったの?


カオスです 

混沌です



私はね、異質なものを受けれられない村人の話じゃないかと思ったのよ。
異様な姿の日本人は脳内でそう見えているのではないかと、
殺人はきっと感染症かなにかで狂ったことが原因で、だから早く医者に行けばいいのにって思ってた。

それにしても謎な部分が多くてね、
スッキリと理解できない部分を誰か考察してくれーーってツイッターで呟いたもんね。


そしたら、

國村さんはイエスキリストだって考察している方がいらして

なるほと、、、

宗教は全くの無知で詳しくないので、
非常に感覚的な発言になってしまうのですが、
私の中ではそれが一番すっきりと納得だった。

もちろんいろんな感想を持ってる方がいて
彼は悪魔だったって意見もあったし、

たぶんそれぞれいろんな感想があって、
どれが正解って決めつけられない作品なんじゃないですかね。

普通の中学生みたいな娘役のキム・ファニちゃんの神憑り的な怪演に驚きました。




ナ・ホンジン監督が僕の出演した映画を見て、「この役者が欲しい」と言ってくれたらしくて。台本とともに『チェイサー』と『哀しき獣』のDVDが送られてきて、その後、監督が日本に来てくれて、映画について話し合い、じゃあ、やりますか、となったんです」

映画『哭声/コクソン』國村隼インタビュー「この作品は、自分の中でも特別な1本」

國村隼さん、カッコいい~♪

   ナ・ホンジン監督作品
    ⇒チェイサー 2008年(追撃者)
    ⇒哀しき獣 2010年










哭声/コクソン(곡성) 2016年 ☆☆☆☆☆
監督:ナ・ホンジン
出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、キム・ファニ

警察官ジョング(クァク・ドウォン)が妻と娘と暮らす平和な村に正体不明のよそ者(國村隼)が住み着いて以来、住人たちは彼のうわさをささやいていた。やがて、村で突然村人が自分の家族を手にかける事件が発生する。犯人には、濁った目と湿疹でただれた肌という共通点があった。