年齢や経験、環境、観る人によって感じることや言いたいことが違いそうだなぁ。
男女が添い遂げるっていろいろあるからね、浮いて沈んで、近づいて離れて、
ぜんぜん他人事じゃない、理解できる心情がたくさんあった
出会った頃のキラキラした二人と、どこにも向かえない行き止まりの今が、交互に描かれる手法は容赦なくて切ない。
それにしてもミシェル・ウィリアムズの初々しい女の子ぶりと、疲れ切った妻の対比が素晴らしくて見惚れちゃいました。
車の中での気まずい雰囲気、、どうしても修正できないのよ。あるよねーそういう時ある。
そしてラブホでの喧嘩、生々しくて迫力あって、どっちの味方でもないけど、もっと理性的に話し合えないの?なんでだろうって辛かった。
同じ二人なのに何が違うんだろと思うけど
たぶん違わないんだろな、二人の本質は出会った頃とそんなに変わってない。
良い旦那さんだと思うのよ、子供を可愛がってるし、ちゃんと働いて彼なりに家族を守ろうとしてる。
でも奥さんにしてみると、そーじゃないんだよねぇ、もっと違う生き方をしてほしい。向上心とかさ。意欲とかさ。
まぁ、よくある価値観の違いってことですかね。
でも価値観なんてなんかかんかずれてますよ、一致しなくてあたりまえ。
ちょっとした何かで乗り越えられそうな気もするけど、
ラブホで拒否るって、、、強烈よね、そーなったら無理なもんは無理なんだろなー。理屈じゃなく。
結婚を考えてるカップルが観にいっちゃダメかもね、
怖くなっちゃいそう。
眩しくてキュンキュンする出会いと同時に、
別れもまた切なくて美しいですよ、私はそう思う。
しんどくても、これもまた人生って思える美しい映画でした。
ブルーバレンタイン(原題:BLUE VALENTINE) 2010年 ☆☆☆☆
監督: デレク・シアンフランス
出演:ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ、フェイス・ワディッカ
結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫妻。努力の末に資格を取って忙しく働く妻シンディに対し、夫ディーンの仕事は順調ではない。お互い相手に不満を募らせながらも、平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人だったが、かつては夢中で愛し合った時期があった。