前情報ぜ~~ろ~~て鑑賞しました。
タイトルから推測される部分が大きいので、予想と大きく違うってことはなかったけど面白かった。
映画というより舞台劇に近いと思ったら、第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に輝いた演劇部による戯曲が原作だそうです。
なるほど、、とてもよくできてると感心します。
主に4人の高校生の会話で成り立つんだけど、
各々が抱える悩みや葛藤がちゃんとストーリ仕立てになっているし、
伏線もあって回収もあって、笑いもあって、ラストを飾る展開もある。
スポットにあたることのなかった彼らの青春に思いを馳せて、自分を省みて、
なんとも言えない懐かしくて甘酸っぱい感じが残る。
そもそも、たいていの人の青春はスポットにあたることなく過ぎていくわけで、
でも、いえいえ、自分の人生のなかでは主人公ですからね、自分がメインキャストなわけで、
彼らの葛藤は当たり前のように自分の心のなかにしみ込んでくる。
ただねぇ、どう見ても地方大会の雰囲気なんですよね、
泊りがけで来てるという会話から、甲子園なのかな?って思ったけど、だとしたらもっとギラギラと、かちわり抱えるくらいに暑くなくちゃね。
設定としてあの学校はある意味地元なんですよ、内容と関わりはないけどびっくりしちゃった。
どちらかというとマイナー作品なのに、地元の映画館で観られるとはね、ありがたいです。
評判が良いのは納得の面白さでした。大きく期待して行くというよりフラットなお気持ちで観に行かれることをおすすめしたいです。
アルプススタンドのはしの方 2020年
監督:城定秀夫
出演:小野莉奈、平井亜門、西本まりん、中村守里
高校野球、夏の甲子園大会。夢破れた演劇部員の安田(小野莉奈)と田宮(西本まりん)、遅れてやってきた元野球部の藤野(平井亜門)、成績優秀な帰宅部女子の宮下(中村守里)が、アルプススタンドの隅で白熱する1回戦を見つめていた。どこかぎくしゃくしている仲の安田と田宮、テストで学年1位の座を吹奏楽部部長・久住(黒木ひかり)に奪われてしまった宮下、野球に未練があるのか不満そうな藤野。試合の行方が二転三転するに従って、彼らが抱えるさまざまな思いも熱を帯びていく。