きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

忍びの国

2017年09月22日 | 日本
やっと書けるかな。
大野ファンとしてはガチすぎて映画の感想が非常に書きにくいわけでして、
公開初日7/1の舞台挨拶同時生中継鑑賞から始まり、
トータル6回鑑賞し、なのに、今だにレビュー書けずにおります。
理由はないんだけど、岡田くんの「関ヶ原」と一緒にレビューをアップしようと決めておりました。





原作者の和田竜さんはそもそも映画のシナリオとしてこの作品を書き、
その後小説になったものを読んだ中村監督が映像化したいと話を持ちかけたというもの。
キャスティングは白紙で始まったものが大野智主演に(中村監督とは怪物くん繋がり)
主役の無門が、まるで彼を当て書きしたようなキャラクタなんですよね。
それくらいにはまり役。
巡りあわせとはいえ、不思議でなりません。

ひと言でいうと面白かったです。
良い意味でのB級映画テイスト、
ゆるーく楽しめる部分と緊迫感がよい具合に混ざり合ってます。
チープさも含めた娯楽エンタテイメントとして上手く作られた作品じゃないかと思ってます。

脚色はあるとしても、基本的には史実に基づいた話で、
そのあたりを、歴史に疎い人が前情報なしでぶっつけで観たとしてもちゃんと理解できるように、
丁寧に説明されてました。
(関ヶ原と対極の描き方、同じ戦国ものとはいえ比較できないジャンルですけどね)

その分、前半が間延びした印象があります。
でも忍者たちが大挙して集まってくるあたりからラストまでは一気に面白いです。

中盤あたりで、上忍(無門の雇主)の策略であったことがわかってくると、
最初から確認したくなってくるんですよね。
百地三太夫(立川談春)やでんでんさん、きたろうさんの悪人面が良かったっすね。
正直、2回目を観た時が一番面白かった。

悩み深いお坊ちゃま、信長二世の知念くんも良かった。

原作は最後に無門と信長が対峙するのですが映像では信長は出てこない。
監督さんのインタビューでは今回キャスティングされた人たちが怯えるような俳優がいなかったからだそうで、なるほど納得です。

天正伊賀の乱が題材ですが、物語の骨格は無門が成長する話。
虎狼の族として生きてきた無門が人としての情を知る話。

無門と下山平兵衛の川のシーンは息もできないくらいの緊迫の一騎打ちで、
あそこまでの激しい接近戦は他ではあまり観られないのでは?
闘っているうちに無門が何かを悟っていくのがわかるんですよね。
無門の冷たい目にゾクゾクしました。



そしてラストの絶叫ね。
いい役者なんですよー(我ながら、笑)

公開して2ヶ月以上過ぎてまだ上映している映画館があるんですよね。
ロングラン嬉しい限りです。
195万人を突破したという情報もありました。おめでとうございます。

おーちゃんファンとしても、映画ファンとしても楽しめる作品で良かったです。




忍びの国  2017年
監督:中村義洋
出演:大野智、石原さとみ、鈴木亮平、知念侑李、立川談春、伊勢谷友介
原作:和田竜

戦国時代、忍びの国として名高い伊賀。超人的な戦闘能力を誇り、虎狼の族と呼ばれる伊賀忍者の中でも特に腕の立つという無門(大野智)は、怠惰な日々を過ごしては妻・お国に稼ぎのなさを叱責されていた。ある日、織田信長の次男・信雄が父ですら手出しするのを恐れていた伊賀への侵攻を、独断で開始する。無門に弟を殺されて伊賀への復讐(ふくしゅう)を果たそうとする下山平兵衛、伊賀の重鎮・百地三太夫や下山甲斐をはじめとする忍者たちの思惑や野望も入り乱れる戦いに、いつしか無門ものみ込まれていく。


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