今年も残すところ3週間
まだ年末という気分ではないけど
そろそろ今年観た映画は今年のウチにと思い始めました
「おくりびと」を連想させるいかにもなタイトル
わかりやすいっちゃかわかりやすい
死者を弔う人の話ね、ってイメージできますからね
似て非なるもの、原題はSTILL LIFEです
静物画
そう、静かな静かな映画でした
主人公のジョン・メイの仕事は身寄りがなく亡くなった方の葬儀をすること
上司からは時間をかけずにもっと迅速に処理しろと支持されるが
律儀で真面目な彼は、身内を捜し、亡くなった方の人生を知り
敬意をもってその人にふさわしい葬儀を手配する
ジョン・メイさんはおいくつなんでしょうね
家族もいなくて恋人もなくて、孤独なひとり暮らし
毎日同じルーティン動き、食事も魚の缶詰とパンとリンゴと飲み物の繰り返し
非常に簡素に、今流行りの言葉で言うと、ミニマリスト(←ちょっと違う、笑)
でも、ワタクシこういう暮しは嫌いじゃない
電車に乗る時に進行方向に向かって必ず逆の席に座るんですよ、彼は
ま、確かに終焉した人生に関わるだけの作業ですから前は向かない(笑)
でもあるタイミングで進行方向に向かって座ったの
おっ!って思ったら、思いがけない方向に進んでっちゃいました、彼の人生
ラストは予想外でした
いいよね、余韻を楽しめます
こういう映画、好きです
◆おみおくりの作法(STILL LIFE ) 2013年 ☆☆☆☆☆
監督:ウベルト・パゾリーニ
出演:エディ・マーサン
公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部ケニントン地区で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていた。
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