きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

BLUE/ブルー

2021年04月12日 | 日本

 

うりちゃ~~ん!!!
とりあえず観終わった後、そう叫びたくなる。
思った以上にボクシングの映画で、ボクシング愛が溢れてて、好き。

見たくないところをぐいぐい見せて突きつけて面白がって来る(褒めてます)監督がこんなじんわり染みる作品も撮るのね。
前作とのギャップ(笑)
吉田恵輔監督作品はほぼ傑作です、期待を裏切らない。私調べですけど。

負け続ける瓜田と、日本チャンピオン目前の後輩の小川、ボクシングやってる風を目指すモテたいだけの楢崎。

3人の話なんだけど、楢崎が結構な面白さで、あまり声を出して笑わない私が笑っちゃいましたね、彼がすごく良いアクセントになってた。
途中から日本チャンピオン目指す小川と並走して描かれる楢崎のトレーニング風景がツボだったんだけど、あれ?これって楢崎の映画だっけ?みたいな(笑)
カタルシスは彼にありましたね。面白かった。
ばーちゃんと歩きながら呟いた一言が最高だった。

主役なのに、うりちゃんが一番静かで穏やか。
負け続けても彼にはボクシングしかない。
でも観終わった後に心に残るのは、考え続けるのはやっぱり彼のこと。

終盤に描かれる彼の後ろ姿がね、
なんだろ、、、ものすごく切ないのに、いつものように微笑んでるのがわかる。
ボクシングを愛していることが伝わってきてジーンとする(泣ける)

エンドロールで吉田監督が、監督/脚本/殺陣指導と表記されてて、え?って思って、ボクシングにも殺陣指導があるんだなって知ったけど、そりゃそうだよね。
やみくもに闘えるはずがない。監督自ら拳闘シーンの殺陣指導まで担当した映画ってすごい。
今作がいかにリアルにボクシング映画であるかということがわかる。

そこだけでなく、編集も素晴らしくて、描かれるのはボクシングジムの日常なのにずーっと楽しく観られました。
木村文乃が本当にいいの。
うりちゃん、ずっと千佳が好きだったし、そのことをみんなわかってるよね。
わかってるけどわかってないことにする関係性が、むっちゃエモーショナルでした。

竹原ピストルさんのエンディング曲もぴったりで、あとからじわじわと好きになる、すんごい好きな作品です。

 

 

BLUE/ブルー  2021年  ☆☆☆☆☆
監督:吉田恵輔
出演:松山ケンイチ、木村文乃、柄本時生、東出昌大

大牧ボクシングジムに所属する瓜田信人(松山ケンイチ)は、人一倍努力するも負け続きのボクサーだった。彼の後輩で日本チャンピオン目前の小川一樹(東出昌大)は、瓜田がひそかに好意を寄せる天野千佳(木村文乃)と交際し、全てを手にしたかに見えたが、脳の病が発覚し引退を迫られる。ある日、女性にモテたいという楢崎剛(柄本時生)がジムに現れる。



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