きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

彼らが本気で編むときは、

2017年03月09日 | 日本
何度も観返したくなる良い作品にやっと出会えたね。
いろんなジャンルの作品やキャラクタに果敢に挑んでる斗真くんだけど、
最近はなんか作品選びがさ、えーーと、アレだったでしょ、ごにょごにょ、、

ホント、しみじみと良い作品でした。




先ずは斗真くんがリンコを演じたってこと。
制作発表で知ってから、女性を演じるのかぁってずっと楽しみにしてました。

「かもめ食堂」や「めがね」の癒し系作品のイメージが強い監督さんだけど、
でも今回は相当ハードな問題を抱えている作品で、それでも全体が春の日差しのようなふわっと暖かで優しいのは、これはひとえにリンコさんの役づくりによるものなんだと思います。

綺麗だって言う評判が結構あるけど、斗真くんの顔は絶対オトコ顔だよね。
体型だって上半身がガッチリしてて、正直見た目は違和感ありまくりでした。
でも見た目違和感あるのに、動作が優しくて柔らかいってところが凄い、そこが重要。
女性なんだなぁって、ホント素晴らしいと思った。

彼らが編んでるのは煩悩の数のあれであって(ネタバレか?笑)
トモがあれは手術した後どうなるの?って聞いて、リンコが答えたでしょ。
あのシーン好きだったなー。
ちょっと感動しちゃった。
結局さ、そうやって話せるってことが大事なんだと思う。




先日、NEWSな2人という番組でLGBTが取り上げられていて、斗真くんもゲストで出演してたけど、
体験者の方が、ピアスの穴と一緒で自然と塞がってしまうから、後のケアが辛いという話をされてて、頑張ってーーって思ったもん。

多様性や他者との違いを尊重するってことは、まわりまわって自分も幸せになるし平和だよね。
そういうことに触れていくっていう意味でも、ジャニーズの斗真くんがこの役を演じる意味は大きい。

それともう一つのテーマは「母性」

子育てを放棄しているような母親(ミムラ)にも母性はある。(ちゃんと娘のところに戻ったもんね)
リンコのトランスジェンダーに早々と気付いて見守ったお母親(田中美佐子)にも、
認められない母親(小池栄子)にも、
そして、子どもを産むことができないリンコにも母性はある。
ひとつの形ではなく、いろんな母の愛情、母性があるんだってことだと思うな。

声高に叫ぶのではなく優しく語りかけてくるような、
あとからいろんなことを考えて感じる、素晴らしい作品でした。

これはお薦めしたいです。


シネマドリ CINEmadori 映画と間取りの素敵なつながり
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彼らが本気で編むときは、  2017年  ☆☆☆☆☆
監督:荻上直子
出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、田中美佐子、小池栄子

母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだった。


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