きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

アズミ・ハルコは行方不明

2021年03月23日 | 日本



これはね、とても面白かったんだけど、難しかった。

なんといっても時間軸がわかりにくい。行ったり来たり、もしくは同じ場面が繰り返されたり。
それが難しさの要因だけど、同時に疾走感と躍動感が増してテンポよく面白くなってる。

ハルコの職場の環境の最悪さはちょっと懐かしいというか(←おいおい)
私が20代の頃の職場の女子の環境って近いものがあった、結婚するまでの腰掛っていうか。
それにしても最悪で最低な上司なんだこれが。

強烈なのがフラッシュバックのように突如現れる女子高生集団。
無差別に男子をボコる。

これは原作者の山内マリコさんの怒りなんでしょうね。
最後は女子高生だけじゃない集団になってた(私もいるのかな?)面白い!!

高畑充希演じるアイナが、軽薄でハイテンションでヒドイ!イライラする!最高だった!!
走りまくってたね、パワーがあったわ。
ユキオ(太賀くん)学(葉山くん)と共に「キルロイ」として街にアズミハルコの捜索願の張り紙をして落書きしまくる。
アホや~、アホだけど、有り余ったエネルギー、高揚感が凄かった、無知な若さが鬱陶しい。

失踪しちゃうアズミハルコもたぶんよくわかってないんだろな。
曽我(石崎ひゅーい)に付き合いたいと懇願してた。
あんなつまんない奴でさえ、ここではないどこかへ連れて行ってくれるかもしれない男なんだ、、悲しすぎる嫌になる。

ハルコの同級生の今井が、キャバクラで働いてた時のアイナの先輩という3人の関係。
今井の娘と共に3人で海へ行こうと物語は完結する。

もうね、正直ここまでくると整理がつきません(本音)
つまらん男たちがいない世界、女だけでいるんだな、と思うけど、これは人によっていろんな解釈がありそうです。

私の素直な感想としては、アズミハルコは行方不明になってないし、失踪もしてない気がしてて、
でも彼女が暮らしてたところは、閉塞してて最悪だった。

そんなところからはさっさと行方不明になってしまえ!
自分らしく生きられるところで生きればいいんだ!
って、そういうことかなって、私なりの結論なのでした。

好き嫌いが分かれるかもしれない。私はお気に入りの作品になりました。




アズミ・ハルコは行方不明  2016年  ☆☆☆☆
監督:松居大悟
原作:山内マリコ
出演:蒼井優、高畑充希、仲野太賀、葉山奨之、石崎ひゅーい、菊池亜希子

地方都市在住で27歳独身の会社員安曇春子(蒼井優)は、実家で両親と高齢の祖母と猫のみーちゃんと共に暮らしている。祖母の介護でイライラしがちな母親のまき散らす険悪な雰囲気が漂う家は、彼女にとって安らげる場所ではなかった。一方、成人式で中学時代の友人ユキオ(太賀)と再会した20歳の愛菜(高畑充希)は、流れでつい体の関係を持つ。



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