きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

キングコングを持ち上げる

2012年09月09日 | 韓国
けがで競技人生を断たれた元五輪選手のジボン(イ・ボムス)と、重量挙げに情熱を傾ける田舎の中学校少女たちの話。

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前半の印象はなんかな、感覚がね、違うんだなぁって思いながら見てた。
トイレでのいじめ方とか、競技中に〇○○を漏らすエピソードとか、名誉を得る手段としてがあからさまなスポーツってなんだよ、って思ったり。
オリンピックで銅メダルまで取ったのに、その後の待遇によってそこまで自分がやっていた競技を否定するかなぁって思ったり、中学生がそこまで重量挙げをやりたいと願望する理由はなんだろ、って思ったり。
家がないからって合宿所を作って生活させるって現実としてありえるのかなかぁって思ったり(そ、中学生なんですよね、考えてみたら)
いろんなものがゆるい。(笑)

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そーだったはずなんだけど、最後になったら、素直に感動して涙してました。
単純にスポーツだから感動するじゃん、っていうのとは違うんですよね。

2009年東京国際映画祭での上映作品。
上映後はものすごい拍手が起きてお客さんの感動が伝わってきて、一緒に客席で見ていたパク・ゴニョン監督と主演のイ・ボムスさんは、その後のティーチインの冒頭あいさつで、感極まって言葉を詰まらせてしまうくらいだったそうです。

「普遍的な愛を描きたかった」

無償の愛なのか。そっか、、なるほどね。
韓国映画の永遠のテーマよね、無償の愛って。

わかりやす過ぎるくらいにはっきりしてる。
学校の名誉を上げるため、優勝監督という名誉を得るため、スポーツを取り巻くそんな側面を嫌というほど前半見せて、それでもボムスさんは若い子たちを親のような無償の愛情で育てた。かなり荒削りな描き方だとは思うけど、感動しちゃったんだから仕方ない(←仕方ない?笑)

ロンドンオリンピックで注目が集まっている今だけど、本来ならば女子の重量挙げって超マイナースポーツ。
中学生で、選抜基準は一定以上の体重(つまりデブ)で、しかもさっき書いたけど〇○○お漏らし事件まで起きて、後から就任したコーチはあまりにも酷くて(いい大人の男が女子をビシビシ殴る)、実話ベースの話なのにこんなにマンガチックでいいのかって、余計なお世話だけど思ったもんね。
実話ベースは韓国重量挙げに関わる様々な人々の逸話を凝縮して作られたようです。

でも重量挙げのリアリティは素人目だけどあったんじゃないかと思います。
選手時代のボムスさん、いい体してたね~☆

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引退後のポッコリお腹、、私には座布団入ってるようにしか見えないけど(笑)

荒削りだけど、力技で感動させていただきました。
そんな映画でした。
いろんな意味で面白かったです。

余談ですが、ジボンコーチ(ボムスさん)が歌ってたのは「実らない愛( ??? ? ? ?? ??)」
これって「マルチュク青春通り」でサンウがデートでギター弾きながら歌ったよね。
韓国フォーク界の母とも呼ばれるヤン・ヒウンさんの歌。懐かしかった。

それと、もう一つ。
「重量★ガールズ」って邦題がひどすぎる!
真ん中の★ってナニ?(←怒りすら覚える、笑)
断然、原題の「キングコングを持ち上げる」がいいと思うんだけど、原題を使えない理由ってあるのかなぁ、、、





重量★ガールズ(原題:??? ??)  2009年
監督:パク・コニョン 
出演:イ・ボムス、チョ・アン

1988年ソウル・オリンピック。国家の威信をかけたこの大会で金メダルにあと一歩及ばなかった重量挙げ選手イ・ジボンは、この時のケガが原因で選手生命を絶たれた。重量挙げのようなマイナー競技では、金メダルを取れなかった選手になど世間は誰も見向きもしない。ましてやそのまま選手を引退してしまった男など……。だが彼の身を案じる友人が、地方の女子校で重量挙げ部を新設させて彼にコーチを依頼してきた。最初はまるでやる気のなかったジボンだったが、生徒たちのひたむきさに打たれて鬼コーチに変身。新米コーチ率いる新設チームは着実に実力を付けていく。


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