きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

凶悪

2018年05月18日 | 日本



なにこれ!

俳優のスキルが高すぎて怖すぎる!


「彼女がその名を知らない鳥たち」で一気に注目し、
さらに上映中の「孤狼の血」の監督さんと知って、早速予習を兼ねて鑑賞。

これはもうなかなかの面白さでした。

ピエール瀧には絶対に娑婆で会いたくない

気に障ったらあっさりぶっこまれそう

でも極悪非道なのに情があって、
怖いのに可愛げがあるという絶妙な匙加減であります。

「すぐ人を殺す奴だけど、ほら情があるっていうか、情に脆いところがあるじゃない」っていう元カノの発言が的を得てる。

それをはるかに上回る悪がリリーフランキーで、
殺人してるときが一番楽しそうでわくわくして恐ろしい、快楽的。
なのにきちんと家庭を持っていて、高校生の娘が普通にいい子そうなのがさらに怖い。


起きている事件が、とてつもなく卑劣で非日常的なんだけど、
日々ニュースで見聞きするよね(モデルになった事件があるらしい)
それは自分たちの暮らしの身近なところで起きているかもしれないっていうことだもんね。

だから全然他人事じゃないんですよ。
それが怖さを倍増させる

家庭での奥さんとの関係性が描かれることで、
この事件が決して私たちと無関係じゃないって突き付けてたのかな。
最後に施設らしきところでお母さんを二人で送ったのはどういう意味だったんだろう。
あぁ、幸せに生きるって何だろうってしみじみ感じました。

ジャーナリストとして悪を徹底して取材する山田孝之なんだけど、
なんだろ、どんどん正常じゃ無く見えてきて、
ラストシーンはざわっとしました。

いやいや、彼は正義の人なんだから、、、

なのにみんな一緒に(凶悪に)見えてきちゃうのなぜ。。。。。

ラストシーンは秀逸でした。

近々「孤狼の血」観てきますよ。楽しみです。





凶悪 2013年 ☆☆☆☆☆
監督:白石和彌
出演:山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、

ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始める。


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