きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

プラチナデータ

2013年03月19日 | 日本
1月26日発売の前売り券は初日だけで10万3655枚
twitterのフォロワー数が5万9800
舞台挨拶は全国72劇場に生中継され日本映画史上最多記録の6万人

二宮和也ファンの動員もあるけれど
作品として期待値が高かったことがさらに話題満載の理由だよね

「愛さえもDNAで決まるのか」、、、、なのか、、、

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「観客にはジェットコースターに乗っているように楽しんでほしい」
と言っていた大友監督らしいエネルギッシュなエンターテイメントな作品でした
これは前回の「るろうに剣心」の時も感じたんだけど
面白いものがたくさん詰まってて
詰まり過ぎてて肝心のところがボケちゃったっていうかね

「るろうに剣心」は活劇エンターテイメントなので
多少ボケてても勢いで楽しめるところもあったけど
今回はDNAや人間の存在意義というような深く考えさせるテーマなだけに
勢いではなんともならす、、
だからラストがね
斬新なテーマなのに水上教授の殺人の動機が妙に古臭くないですかねぇ
そこが原作と大きく違うところだから
尚のこと納得できる動機が必要だったんだけどな

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と、まずは負の印象から書いてみましたが
結論から言うと、面白かったです
っていうか、楽しかった(ジェットコースターだもんね)

2017年の設定なんだよね
近未来って思ってたけど、ホントもうすぐの話
DNAで人が管理されて、神楽が逃亡するときも街中のモニタで管理されて
表情や声までもが識別されて
こんな世界で生きているんだって思ったらぞっとした
でも、考えてみたらもうすでに近い状況になってるよね、、、

一部の人がその管理組織から逃れられるという
実は真のプラチナデータが存在するっていうそのあたりの話も面白いし

神楽龍平がある出来事をきっかけに二重人格になってしまった話も興味深い
ニノが二重人格を0か100かというように切り替えるんじゃなくて
7くらいが表に出てきて3で共有してて、経験は二人で同期している感じって言ってたけど
簡単に言うけど難しいよね
そのあたりの繊細な演じ分けはさすがだなって思った

実はりゅうが本来存在する人格で、神楽はそこに派生してきたって話も面白くて
そのあたりをもっと掘り下げてほしかった
同じDNAを持つ人の人格が2つあるだけでも十分テーマとして成り立つよね
特に演じるのがニノだからね
そこだけでも見ていたい

追うものと追われる立場だった浅間刑事と神楽が
事件に裏組織があると気付くことで連帯感を持つようになる微妙な心理の変化とか

りゅうと蓼科早樹が心をよせあってた関係とか(予告編で期待を持たせたけどあっさりでした)

手が心を表すって言ってた言葉の意味は?
顔のあざが見えたり見えなかったりするのは?

あー、もー、なんか1回観ただけではわからないことがたくさんあって
2回観たらわかるの?
難しいのは惜しいよね
もっとスリム化したほうがすっきりと楽しめたのに

こんなに気になるテーマがてんこ盛りなのに
蓼科兄弟が殺された動機が、人はDNAで決まるのよ!っていう
水上教授の暴走ってのが、やっぱり惜しいよねぇ
それで終結する?
杏ちゃんなんて、何やろうとして殺されたんだっけ?
(アメリカに情報を売ろうとしてたんだったかな)
あれ誰に殺された?ってまだちょっとわかってないもん(←おまえだけ?笑)

映画は基本的に1回で理解できなきゃだめって常日頃思ってるけど
ヘンなくせになる映画であるってとこはあるみたいです
この映画。。。

とりあえず原作読んで
で、もう1回観てきます



プラチナデータ  2013年
監督:大友啓史
出演:二宮和也、豊川悦司、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子

国策として、極秘裏に収集した全国民のDNAデータ“プラチナデータ”を利用した高度なDNA捜査が導入され、検挙率100%、冤罪率0%の社会が完成していた。皮肉屋で自信家の天才科学者、神楽龍平(二宮和也)は、警察庁に新設された特殊捜査機関“特殊解析研究所”、通称“特解研”に所属する犯罪捜査の専門家。所長・志賀孝志(生瀬勝久)指揮の下で数々の難事件を解決してきた彼は、DNA 捜査が通用しない連続猟奇殺人事件“NF13(Not Found13)”を担当することになる。だが、同一犯人と思われる手口によって、DNA捜査システムを開発した天才数学者の蓼科早樹(水原希子)とその兄・耕作も殺されてしまう。遺伝子学教授の水上江利子(鈴木保奈美)が勤める新世紀大学病院から一歩も外に出なかった早樹。密室ともいえる状態で、犯行はどのように行われたのか?現場に残されていたわずかな皮膚片からDNA データの抽出に成功した神楽は分析を開始するが、適合率99.99%で容疑者として特定されたのは自分自身だった。一切身に覚えのない神楽は逃亡を決意。“追う者”だった神楽は、自ら手がけたDNA捜査によって“追われる者”となる。この事件の捜査担当となった警視庁捜査一課の浅間玲司(豊川悦司)は、現場叩き上げで豊富な経験を持つ敏腕刑事。DNA 捜査システムを掻い潜って逃走する神楽を追い詰めた浅間は、神楽の中に、もう1つの人格“リュウ”が存在していることに気付く。


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5 コメント

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Unknown (kocco9)
2013-03-20 21:07:05
るぴなすさん あんみょんです

観て来ました~♪

やはり話題の映画でしたから否が応でも期待値が上がりまして^m^
で、私的に鑑賞前後で期待度数が(いい意味で)変わらなかっためずらしい作品かも???


『テクノロジー×科学×国家権力=人間のエゴ』

最近よくドラマなどで取り上げられるネタですけど(笑)
原作が良く出来ているんですかね 最後まで面白かった
でも、情報が多くてやや難解なところもありましたね
原作とストーリーが異なるんですか?(先に読まなくて正解だったか!?笑)

あえて言えば…
蓼科兄弟はキーマンなんですよね?
そして水上教授のくだり(ラストは驚きました)
この辺はもう少し掘り下げて欲しかったです へへへ

もしや 原作とセットで『補完』されたりして?(笑)
読みたくなってきました^^

トヨエツさん素敵でしたけど、何と言ってもニノくんの演技力に驚きました
かなり難しいキャラでしょうに、あんなに繊細に表現するんですねぇ
チャレッソです!^^
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Unknown (るぴ)
2013-03-22 19:14:07
kocco9ちゃん☆

>鑑賞前後で期待度数が(いい意味で)変わらなかった

ほぉ、それは良かったってことかなぁ~
正直私は少し消化不良でした(へへ)

原作では水上教授は男性です
さらに蓼科サキは全然違う
かわりにスズランっていう女の子が登場して
まだ、そこまでしかわかってないけど(半分読んだ)
半分読んでもまだ逃亡が始まってないのよ

原作とセットということではないみたいです
映画は映画単体で楽しめるってニノちゃんも言ってたし、、
でもやっぱり原作を読んでみたくなるよね
わりかしすんなりと読める小説みたいよ(の、わりにはなかなか進んでないですがー、笑)

二重人格のニノをもう一回観たい!(#^.^#)
返信する
Unknown (トベニ)
2013-04-23 23:17:29
「プラチナデータ」
面白い作品でした
映画を観て つづいて 原作を読んで
理解して、それが楽しかった

こういう観方、読み方もいいな、って思ったんです。
原作を読み終わって
ああ、って合点がいって、
映画と原作がセットで 惹きつけられる物語だった

2時間あまりの映画では
盛り込み切れなかったために、難解だった部分
映画では描き切れなかった部分

神楽の人間的な部分とか
(スズランの為に釜飯弁当を買っている神楽、とか、
大切な姿に思える)
リュウとスズラン とか
白鳥さんはなぜ、どういう経緯で殺されなければならなかったのか、とか
スズラン、とは誰なのかとか

この辺りを原作が助けてくれて
ああ、そうだったのか、って
こういうのも、悪くないなって思いました。

映画、見てる時
たまに、メモをとるんですが(印象に残った言葉)
この映画は
「思いは必ず手から伝わる。」というニノのセリフでした。

この一行を
しっかりフォローしてくれる部分が
映画の後半にあったらもっともっとよかったなぁ
一番大事なところですよね

神楽の、お父さんのこと。
もっとクローズアップされていてほしかった思いがあります。それは神楽が、ほんとうはお父さんに言ってあげたかった言葉です。

陶芸のサソリ、チクシと神楽の関係も
原作で読めて良かったなぁと思いました。

水上教授を女性にしたのは
「母性」と関連づけたかったから?

スズラン、を全く登場させないで映画を作る、
でもあの絵が出てくる、、ってところが、映画の
難しい部分だったんでしょうね
痣があったり、無かったりする意味も
原作では描かれていて

DNA捜査システムにひそかにつけられた
オプション、それが「プラチナデータ」。
そしてそれを見つけ出すためのプログラムが「モーグル」
それに気づきNF13のサンプルを手に入れようとしたために白鳥(杏ちゃん)は殺された
、、っていう基本的な重要ラインが原作でちゃんと分かって
(映画のなかでは分かっていたようでわからない部分があったんです) あー良く分かった!って。

ストーリーそのものに関しては
神楽が、いつの間にか浅間を信頼していることに
気付くところ、お互いがお互いを守る形で終われる最後の部分は、原作がより分かりやすかったです、が

「ニノの映画」としてのプラチナデータに関しては
映画自体を、本当に楽しめたから
やはり、期待して良かった、って思いました!
演技そのもの、ほんとうにほんとうに
堪能しました。 観て良かった。
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Unknown (トベニ)
2013-04-23 23:44:05
あ、追伸です

映画の最後
ニノがメガネをはずしますね。
あれ、よかったですね

ずっと何かにとらわれてきた神楽が
本来の自分に戻って行く
そういう姿に思えて
リュウと神楽が、溶けあって行く姿に思えて

あれ、さりげないのに、とても好きでした。

ニノもトヨエツさんも、ほんとにすてきだ。
返信する
Unknown (るぴ)
2013-04-25 14:50:36
トベニさん☆

ニノがね、原作と映画は別モノって言ってて
映画を観て、こういう話だったんだって東野さんに思ってもらいたいって言ってたんですよね
私もできれば映画単体で楽しめたら最高だと思うんだけど
結果として原作とセットで楽しんだっていうのが正直な感想です

原作を読んで2回目を観たけど
やっぱり難解だった部分はありました

スズランが出てこなかったり
水上教授が女性だったり
描かれない部分もたくさんあったけど
原作とそんなに大きくは違わない気もするし

テーマをシンプルにして
原作とガラッと変えてもよかったかもしれない

30才のニノがリュウと神楽の二重人格を演じてくれてくれたことは
ファンとして幸せでした
ニノの繊細だけどどこか太いかんじとか、、
トヨエツさんと息がピッタリな共演も嬉しくて
二人の見た目の凸凹さ(←笑)がいきるようなキャラクタで
また共演してくれないかなぁ
そんな日が来ますように~~♪
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