きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

カイジ2 人生奪回ゲーム

2012年09月04日 | 日本
カイジ2 人生奪回ゲーム  2011年
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、伊勢谷友介、吉高由里子、生瀬勝久、香川照之

カイジ2 人生奪回ゲーム


「人生逆転ゲーム」とセットで観たから面白かった
あんなに苦労して借金をチャラにしたのに
カイジは、ふつーにまた地下帝国で借金返済してるし(人生そんなもん、笑)

前作のさいごにちょっとだけ出てきた吉高由里子が出てきて
ってことは、前作はこのための前ふり?ってくらいに、こっちが本編の印象だった
これは絶対に順番に観た方がいい(基本映画は1作品で完結してほしいんですけどね)
対戦相手だった香川照之が今回は一緒に闘って
生瀬勝久は最強のキャラで、パワーアップしてます

「自分も仲間も借金返済して娑婆に出るために、2週間で109万円を2億円にしなくてはいけないカイジが、巨額な掛け金のパチンコ台に挑戦して、一発逆転を狙う」
、、と、簡単に言っちゃうとそんな話
難しいこと考えずに単純にハラハラと楽しめた

だってやりたい放題だもん(笑)
当たりが出ないようにパチンコ台を傾けるわ
球が落ちないように空気を出して押し返すわ
なんでもありで、ほんとそんなんでいいですか?って笑った

「一に勇気、二に度胸、三に覚悟」

確かに、賭け事の話だけじゃなくてその覚悟は人生に必要です

簡単に借金だけはするなと、息子に言って聞かせなくちゃと
映画を観終った素直な感想でした~




一度は多額の借金を返済しながら、またしても借金地獄に陥った伊藤カイジ(藤原竜也)。10億円以上を稼げるモンスターマシーン“沼”に挑むカイジの前に、裏カジノの支配人・一条聖也(伊勢谷友介)が立ちふさがる。難攻不落の“沼”を攻略するため、カイジは裕美(吉高由里子)、坂崎(生瀬勝久)、そして利根川(香川照之)らと協力する。


カイジ 人生逆転ゲーム

2012年09月04日 | 日本
カイジ 人生逆転ゲーム  2009年  
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之、山本太郎、光石研

20120904-1.jpg


私はギャンブル体質ゼロ%なんですよね
全くもって興味なし
駆け引きも苦手(っていうか不得意で、頭まわんない、ついていけない)
できれば遭遇したくないけど
人生一発逆転の場面に遭遇したら多分負けるなぁ

原作も知らないし、私とは無縁の映画かなぁって思ってんですけどね
そんな私が、「カイジ 人生逆転ゲーム」を観ちゃいました

金を持つものと持たざる者がいて
借金を負った負け組がボロボロと落ちていくのを
勝ち組が笑いながら楽しむなんてさ
いくらカイジが人生をかけて闘って勝者になったとしても
勝ち組のルールの中での負け組の勝者だからね
世の中を支配してるのはある意味では間違いなく金だし

なんてこと言ってたら、この映画は楽しめまい(笑)
香川照之との差しで闘う「Eカード」は迫力あって面白かった

質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か?バカが
とんでもない誤解だ
世間というものはとどのつまり
肝心なことは何一つ答えたりしない


面白い台詞があちこちあった

エンディングもあんな感じで終わってちょっと驚いた
原作にない唯一の女性天海祐希がいた理由はコレ?
金をめぐる必死の闘いの末だったのに
意外と軽い終わり方じゃないですか?
人生は金じゃないってことかしらん

窮地は脱したカイジだけど
いつまでたっても負け組で生きていきそうな気がする~




伊藤カイジはだらだらと無為の日々を送る26歳のフリーター。そんな彼に悪徳金融会社の社長・遠藤が近づく。友人の借金を肩代わりさせられ、知らないうちに負債額202万円を抱え込んだカイジに、たった一夜で借金を帳消しにできて、さらに大金を手にするチャンスを提示する。半ば脅されるように乗り込んだ豪華客船エスポーワールでは、人生の負け犬たちが一発逆転のゲーム〈限定ジャンケン〉に挑もうとしていた。


セイジ 陸の魚

2012年09月02日 | 日本
20120902-1.jpg


これ映画館で観たかったんだけど
引っ越しであれこれしてる間に上映が終わってしまって残念でした
レンタルされるのをずっと心待ちにしてました

小説において「行間を読む」という言い方があるけど
映画で言うとそれは「疑似体験する」ってことかなと思う
説明的な台詞や描写がなされなくても感じるもの
(それは当然ながら各々感じ方として違うんだろうけど)
それをたくさん感じる映画が良い映画なんだと常々思ってるんだけど
そんな映画でしたね、こういうの大好きです

観終えてからじわじわと良さを実感する映画
正直、途中で中弛みして集中力を欠いたところもあったけど
ラストの衝撃で覚醒しました
中だるみは理由は、たぶん寡黙な映画だから
ストーリも最初からあんまり動かないしね
ドライブイン「HOUSE475」に集まってくる人たちを淡々と描いて進む

大学4年のボクは就職を内定して自転車で一人旅をする
事故で死んだイノシシを連れて行くセイジを見かけた後、自分も軽トラに轢かれてドライブイン「HOUSE475」に連れられてやってくる
この店でアルバイトをすることになったボク(旅人)は、翔子さんやセイジの事情を知っていく
ここが居心地いいんだよね、集まる人たちが居心地いい

新井浩文が良いアクセントになってた
テレビドラマ「鍵のかかった部屋」で初めて拝見して
ぜひ映画の彼を見たいと楽しみに観たんだけど、期待通りの俳優さんでした

ドライブインのオーナー翔子さん役の裕木奈江は久しぶりに見たなぁ
まだ俳優さんしてたのねってくらいに久しぶりだったけど
すごくいい感じに熟してて
いい意味でちょっとだけおばさんな感じが、それがすごく魅力的だった

津川雅彦はその存在だけで映画がどっしりと落ち着く
人間の営みの、老いることも含めて、悲しみや愛しみをを表現するような存在でした

視点がみんなから旅人と呼ばれたボク(森山未來)の一人称で
彼の記憶を辿る20年前の話であること
そして映像の綺麗さからくるものなのか、夢を見ているような気分の映画だった

記憶を何度も反芻したくなる夢の中の物語

西島さんは「CUT」と同時期にこの映画を撮影したそうです
静と動の対極だけど、怒りを体現する存在というところでは両者は似ている
監督さんから神のような存在にならない様にって注文があったらしいけど
左手と、そして心が抜け落ちてしまった少女の人格を自らの体を痛めることで取り戻したのね
衝撃でした

西島さんの寡黙ななかに内に秘めた激しさは素晴らしいのひと言
ま、あれですけど(あれって)
素晴らしい肉体をおもちでした(惚れ惚れ~)

最近、森山未來くんを良く見てる気がするなぁ
(「苦役列車」見たし、「モテキ」もレンタルしてきた)
彼はどの役をやっても自然にピッタリはまって
あまりにも自然なので当たり前に見ちゃうけど
実はそれはすごい役者さんってことなんだろうなぁって思う

パンフレット情報によると、実際の「HOUSE475」のロケ地は栃木県日光市の山奥にあるんだけど
森山君はチャリンコで野宿しながらそこまで行ったんだそうです

伊勢谷友介監督の精神を根底に感じる映画
静かに主張する作品もあっていいと思う




セイジ 陸の魚  2012年  
監督:伊勢谷友介
出演:西島秀俊、森山未來、裕木奈江、新井浩文、津川雅彦 

20年前。バブルの熱気冷めやらぬ頃。適当に就職先を決めた“僕”(森山未來)は、学生最後の夏休みに1人で当てのない自転車旅行に出かけた。いくつも街を超え、気ままにペダルを漕ぎ続けていると、山道でカズオ(新井浩文)が運転する軽トラックに衝突してしまう。幸い大した怪我ではなかったものの、手当てのためにと、旧道沿いの寂れたドライブイン“HOUSE475”に連れて行かれる。そこで出会ったのは、雇われ店長のセイジ(西島秀俊)。自由に生きているように見えるセイジは、普段は寡黙だが心を捉える言葉を持ち、夜な夜な集まる個性溢れる常連客たちからも慕われていた。そんな彼らに強く惹かれた“僕”は、いつのまにか住み込みで働き始める。


トガニ 幼き瞳の告発

2012年09月01日 | 韓国
トガニ 幼き瞳の告発(原題:도가니)  2011年
監督:ファン・ドンヒョク
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ヒョンス、チョン・インソ、ペク・スンファン

20120805-1.jpg


実はこの映画は1カ月前に観たんですよ
夏休みを挟んだってこともあるけど
理由はなかなか感想を書こうって気分にならなかったんですよね

子どもが虐待(それも性的虐待を含む)されるという内容なのにそれが実話だだんて
重すぎる
映画公開後に署名運動が始まって、子供への性暴力犯罪の処罰に関する改正法案「トガニ法」が施行され、学校も廃校となったそうです

娯楽という映画の範疇を超えてる気もするくらいな、、
原題は「坩堝(るつぼ)」
450万人を動員
コンユが軍隊生活の中で原作を読んで「これを映画にしたい」と所属事務所に自ら提案したそうです

主人公は子供達のために行動するけれど
熱い正義を振りかざす人ではなく、特別な力もない、弱さをもつごく普通の人で
それがとてもリアルで良かった

子供たちの演技力がもう圧倒的な存在感よね
演技とはいえね
映画を観終ったあと、友達と交わした第一声が
「子供たちもそうだけど、親があの役を受けさせるのに、勇気がいったよね」
「っていうなら、校長や教師の役を受けた人も、迷っただろうね」

ミンスは、最後あの結末しかなかったんでしょうかね、、
ここまで、、って思うくらいの悲惨さに
いや、ホント辛いですけど、話によると現実はもっと大変なことがたくさんあったらしいです

「この映画は諸刃の剣、自分にとって勲章になったと同時に烙印にもなる」
ファン・ドンヒョク監督の覚悟を思うと、頭が下がる思いです




恩師からの紹介で、霧の街として有名な郊外の街ムジンにある聴覚障害者学校・慈愛学園で美術教師の職を得たカン・イノ(コン・ユ)は、ソウルで暮らす母に愛娘・ソリを託し、1人新天地で働くことを決める。だが着任早々、イノは学園に漂う不穏な空気を感じ取る。一見人当たりがよく温和そうに見える校長だが、その目は決して笑っていない。そんな校長と瓜二つの双子の弟・行政室長に至っては、教職に就くための代償として平然と不正な金を要求してくる始末。そして何より生徒たちのおびえたような暗い表情に違和感をぬぐえない。そんなある日、イノは職員室で同僚のパク教師が男子生徒・ミンス(ペク・スンファン)を袋叩きにしている現場に出くわす。パクは、寮を黙って抜け出した罰を与えているという。そして女生徒・ユリ(チョン・インソ)に導かれるようにたどり着いたある部屋の前。そこでは女寮長のユン・ジャエが、女生徒・ヨンドゥ(キム・ヒョンス)を、回る洗濯槽の水の中に顔ごと押し込んでいた。躾をしているとうそぶく彼女に激昂するイノ。ぐったりしているヨンドゥをすぐさま入院させ、人権センターの幹事、ソ・ユジン(チョン・ユミ)に連絡を取る。ヨンドゥによると自分を含めた複数の生徒が、校長をはじめとする数人の教師たちから日常的に性的虐待を受けているという。しかも地元の名士である校長は警察さえも買収済み。警察はこの事実を知りながら、見過ごしているのだった。怒りに震える二人はマスコミの力を利用して真実を暴露することを決意する。