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自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

イエティくらぶ2月~ぶな森ウィンターキャンプ Day2 歌才ブナ林大ブナハイク

2023年02月12日 16時31分27秒 | 子ども向け主催事業

ぶな森ウィンターキャンプ2日目。
意外と寒かった、以外とあたたかかった、
ぐっすり寝れた、ちょっとしか寝れなかった…
みんなで寝ててもそれぞれ感覚は違いますが、
一晩明け、子ども達は全員朝まで外の寝床で過ごしました!

明け方の様子👇
2回ほどホワホワの雪が降ったのでブルーシートもその分さがっていますが、
持ちこたえていました。

その後、参加者一人をお見送りし、
残ったメンバーは天然記念物の歌才ブナ林に、大ブナを見に行くスノーハイキングのイベントに!
雪の上を歩く、のはもちろん、すべったり、駆け下りたり、跳んだり!?
とアドベンチャー満載の森歩き。
こちらも、他のイベント参加者に混じって、最後まで、約3kmの距離を歩ききりました。

それでは2日目の様子をお届けします👇

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はじめての冬の野外泊への挑戦。
いつでも室内避難に対応できるようにと構えておりましたが、
みんな一晩朝まで外で過ごしました!
トイレにも起きて行けていて、
寒くて眠りが浅かったりはあったかと思いますが、
この日の晩の気温をみても、最低気温でも-2度ほど、と冷え込まず
起床時間ぎりぎりまで寝ていたい、と言えるぐらいには快適に過ごせたようです。
(気温が低かったり装備がたりていないと、起床時間よりずっと前に寒くてすぐ室内へ…!ということもあります)

軽く撤収がはじまっていますが、寝床はこんな感じでした。

みんなで自分の荷物や使ったシートなどを手分けして撤収し、
屋根も一晩の役目を終えて解体!

その後また別のチャレンジに向かうためはやめにごはん。
眠いかもだけど、行ってらっしゃい!

他のメンバーは、
自分達の昼食用のおにぎりと朝ご飯のおかず、そして森歩き中の行動食づくり。

おにぎりはシーチキンがメイン。

行動食用にマシュマロバーづくり。

マシュマロがおもしろいように溶けてゆく…

バットにひろげて平らに。

おからもちづくり。良い感じの形になりました。

朝食恒例のぶな森製麺も開店。

朝ご飯は、あったか&スピード重視の肉うどん(お好みでおからもちトッピング)とリンゴ。
おかわりもして、お腹いっぱい食べたら森歩きの準備と、荷物の整理。
今日は出発したら自然学校にはもう戻ってきません!

準備も協力して

いざ、イベントの集合場所へ!

町の総合体育館内で、はじまりのあいさつと今日の説明。

今日のイベントは町内の自然博物館”ブナセンター”が主催する
月例の”森へ行こう”プログラム。
(チラシ👇)


メインは大人向けで、自然やブナ林の歴史についてのお話も。

北海道に天然林は多いけれど、
そのほとんどが所謂”勝手に再生してきた林”=二次林で、
原生林とされる、ほぼ手つかずの森は北海道でもとても貴重なものになっているというお話。

原生林、二次林、人工林、これらすべてのタイプがこれから行く歌才ブナ林では見られます。
この部分は、どんな森なのかな?原生林の雰囲気、二次林の雰囲気、を感じて歩いてみましょう!

というお話を踏まえ、いざ歌才ブナ林へ!

大人はスノーシュー必須な雪深い森。
子どもたちは身軽に(たまにズボっといきながら)動き回っています。

前の人達が踏み固めてくれる道を歩いて行きます。

今朝にかけて新しく降った雪が木々の枝にのっかり、
一面銀世界のとてもきれいな状態。
”ここまでなるのはなかなか珍しいですよ!”とブナセンターの職員さん。

ときどき立ち止まって休憩しながら、写真を撮りながら。

歩いていると、周りの木々の様子が変わっているのにも気が付くかな…?

この橋を渡ると天然記念物の歌才ブナ林です。

ブナセンター職員の方がかわいい冬芽を紹介してくれました。
お話したりしながら歩きます。

今日一番の登り坂!

ひとしきりのぼると…
”この斜面のどこかにNo2の大ブナがあります!探してみてください!”
の声にみんなでスイスイかけおりて これか?これか? と大きそうなブナに近づいていきます。

 

これじゃない、あっちだ!!
どれもNo2のように大きくみえてしまうぐらい、
立派なブナの木がたくさん生えています。

 

これか…!?

これでした!角度によってはあまりとんでもなく太くはみえないのですが、
まわりをまわってみると…ふっとい幹!

思わず見上げてしまいます。

この90度ほどまわったところからみると、一番太く見えます。
が、ひとまずここで記念にパチリ📷

なかなか写真でお伝えするのが難しいですが、
貫禄を感じます。

お話によると、このブナの木は見た感じ300歳ぐらいはあるのでは、とのこと。
ブナの寿命は一般的に200~300歳とされているので、
300歳、それも環境の厳しい北限域でこの樹齢ということで、とても貴重なことがわかります。

私達の生まれるずっっっっっ…と前から、
この原生林の景色を見守っている樹です。

そしてこのあたりは夏場は笹に覆われているので、
夏はとてもじゃないけどここまでたどり着けません。
冬のじき、笹が雪にかくれて、自由に歩き回れる季節でないと会いにこれない大ブナ。

折れてしまっている枝などもかなりあるので、
あとどれぐらい会いにこれるでしょうか…?

子ども4人でだきついても届かないぐらいの太さです。

 

ひとしきりブナを眺めたら、
おやつタイム!

このときにために今朝つくった、
マシュマロバー。

とってもおいしくできたので、他の方々にもおすそわけしていました。
これでエネルギー補給できたかな?

この大ブナのまわりを、少し散策。

この写真の左側にたっているブナは、
今回メインで案内してくれたブナセンターの職員さんの”推しブナ”だそうです。

樹皮がとってもカラフルで色が素敵。
実は皮についている地衣類がハートマークに見える部分もあるのが、ますますかわいい。

左胸のハートマーク、見えますか…♥(下見のときの写真)

そして、少し先をいくと、お次はハルニレの大木が。
写真では入り組んでみえますが、太い枝が折れても新しい枝をどんどん伸ばしている様子がみてとれる
生命力溢れる大きいハルニレです。
(これまた下見のときの写真)

植物園などで植えたものでなく、自然の中でここまで大きなハルニレが見れるのもとても珍しいそう。
大ブナもそうですが、この周りは、本当に昔からの原生林の雰囲気が味わえる場所です。

本日のメインである大木にであえたので、
そろそろ今度は入口を目指して戻ります。

が、来た道とは違うルートで、大幅にショートカット!
がんばって登った坂も、しりすべりでシューッとおりればあっというまに下につきます。

 

 

さて、ここからもさらにアドベンチャー。
雪の間からうっすら見える歌才川。
行きは夏の散策路ルートを通って橋をわたりましたが、
ショートカットするために、この川をわたります。

渡り方は2通り。

①はしごをおりる
②ジャンプ

ブナセンター学芸員さんのお手本。

はしごを渡る場合は、写真にうつっている雪にたてかけているはしごをおります。

子どもたちはみんな”ジャンプする!!”と即答!

上からみて、ちょっと考えながらも…

跳んだー!!

   

二人とも無事きれいに着地。
”以外とビビるけど、楽しかった!!”そうです。

着地の直後に✌

そしてヒロも、とんだー!

この川をわたることで大幅にショートカット。
またマツの人工林エリアを通り抜け(忍者のように木の影に隠れながら…)

最後のしりすべりスポットに。

”最初はコースがまだできていないので、
スピードがすきな人は、最後のほうに行くと良いですよ!”との説明に、
子どもたちはほぼみんな”最後に行く!”

ということで、大人たちが先にすべりおりるあいだ、
雪だるまづくり。

 

いよいよみんなの番!

前にすべった人達によりできたコースで、
シューッっと一直線におりてきます。

一番最後はなかなかのスピードに…!

 

楽しかったーー!!

最後に、出口付近でまとめのお話。

原生林とはどんなエリアなのか。
明確な定義となると実は難しいのですが、
今日の森歩きで、それぞれ雰囲気を感じてもらえていたら。
そして、原生林も二次林も同じ天然林だけど、なぜ原生林を守ることは大事とされているのか?
北海道の本来の姿が見れるから、周りに木が育つもとになる種が原生林から運んでこられるから…
”答え”とされるものはたくさんありますが、他にはどんな原生林の良いことがあるか、それぞれが考えてもらえたら。

そして、木の大きさや種類、だけではなく、その木の歴史や、その周りの自然がその状態になっている理由など、
考えたり、知ることができると、
今日のような大木を見たときにも、”大きな木だな!!”でおわるのではなく、
その背景にある物語にも思いを馳せることができるのでは…

というお話も、すぐに忘れてしまったとしても、経験としてみんなの中に残っていくんだろうな…とふと感じました。

最後まで雪玉タワー。

そして最後までしりすべりでゴール!

無事にみんなでかえってきました!!!

みなさんとお別れをしたら、
体育館でお昼ごはんを食べさせてもらいました。

おにぎり、チーズ、バナナ、味噌汁を、さっと食べ、あっという間に解散の時間。

野外泊の後には少しハードな森歩きだったかもしれませんが、
初めての冬の野外泊、
がんばって歩いた冬の天然記念物の森、川をとびこえるジャンプに、森の中ならではのロングしりすべり…
アドベンチャーたくさんだった2日間。
いろんな経験を一緒に共に過ごさせてもらい、私達も冬を楽しみました!

今回の気温と装備で、こんな感じだったなら、次もっと寒かったら/あたたかかったら、こうしよう…
今回の距離でこれぐらい疲れたから、もっと長かったらこうしたら良いかな…
など、経験の一つ一つがこれから何かをするときの考えるもとになる…と思っています。

冬に外で一晩明かせた、冬の森でこれだけ歩けた、というのは、
”もしも”のときにも活きてくるのではないでしょうか。

これからも、いろんなところで、いろんな経験、一緒に積んでいけたら嬉しいです😊

(ちこ)

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今回お世話になった
黒松内町ブナセンターでは、毎月町内の子ども向けのイベントや、
一般向けの森歩き事業など(親子参加OKのものも)、
黒松内の自然に楽しく触れながら学べるイベントをたくさん実施しています。
施設には木工房や図書館などもあり、いろんな体験もできますよ!

HP https://bunacent.host.jp/
Facebook https://www.facebook.com/kuromatsunai.bunacent


イエティくらぶ2月~ぶな森ウィンターキャンプ Day 1 雪のアソビバ&寝床づくり

2023年02月11日 22時26分13秒 | 子ども向け主催事業

今月のイエティくらぶは、
顔見知りの参加者達と、初めてきてくれた東川町在住の台湾人男性ボランティアというメンバー。

1日目は先週末にぶな森に出現したアイスドーム(これについてはまた別途記事にてご予定予定❅)
の周りを発展させながら、今晩は急遽野外泊に挑戦です!

それでは今日一日の様子をお届けします。

集合した途端に、
”今日外で寝たい!”とでてきた声に他のみんなも賛成!ということで、
はじまる前から今晩は野外泊という流れに。

まずは、フィールドの確認。
どこで寝るのが良さそうか…いろいろとチェックです。

 

掘ってあった大きめの穴もあるけど、ここはちょっと土の匂いが混じっているから…ということで不採用。



その雪の山の上にみんなで寝れば良いのでは?
ということで、まずは風除けの為の壁を雪できりだし、
運んでみます。

 

  

切って切って…

 

厚みもあるから、上から掘ってみるのも良いんじゃない?

ということで掘ってみる。

 

雪のブロックでぐるっと一周壁をつくってみましたが、
ここで寝るのはちょっと大変そう…

ということで他の場所を探すことに。

二手にわかれ、
たき火スペースを、これまた雪のブロックを切り出し、壁を作ってつくります。
てこの原理大活躍。

 

  

良い感じのたき火スペースができたので、
ひとやすみ。

薪も運んで、いざ着火!

   

いろいろと他の場所を掘ってみたりとしましたが、
アイスドームの出入り口付近の空間が、壁もあるし、みんなで寝るには丁度良いのでは?
ということでみんなでチェック。
今日の寝床が決まりました。

雪よけ用にブルーシートを屋根代わり。

 

寝床が確保できたところで、一旦室内へ。

おやつパーティー開催

そのまま、キッチンで夕飯づくり開始!

お米をとぎ、材料をきり、炒め…
みんなで協力しながらすすめてくれました。

 

外で寝るのに必要な準備もみんなで確認。
貸出のものもたくさんありますが、
今日はあまり寒くないこともあり、手持ちの装備+下に敷くものと毛布で野外泊にのぞむことに。

寝袋など持って外にでたら、寝床にシートをひいたり準備。

暗くなってくると、中で灯したキャンドルの光がドームをてらします。

 

LEDのライトをいれるとまた違う感じに。

完成させたたき火スペースでご飯を食べよう!
ということで、夜ご飯もお外で。
今日のメニューは、
マーボー丼と豚汁のあったかメニュー。
みんなで切って炒めて、最後の味付けをきめた豚汁と、

マーボー丼は、台湾出身、そして料理が得意というヒロが日本にある素材でおいしくつくってくれました!
 

 

ヘッドライトを消して暗い中で食べると、
自分のお椀もスプーンも見えないので、口に入れるまでなんの具材を食べてるかわかならくておもしろい!というコメントも。

食べ終わって片付けをしたら、今日は残り時間はずっと外であそぶことに。
暗闇の雪合戦や、
早々にドームの中に入りワイワイお話したり歌ったり。
3人とも冬外で寝るのは初めてということでテンションも高めな様子。
賑やかな声が聞こえます。

 

 

ここより先は合い言葉を言わないと入れない仕組みだそう。

”そこのカバンとって”というお願いを一つ聞いたら特別に中を見学させてもらえる、ということで
誘いに乗って写真を撮らせてもらいました。
が、みんな動いたりで3人一緒にはとれず😂
このあと、ワーワーしてたら入口の即席バリケードがくずれるなどしました。

 

こちらは反対側の出入り口。

その後、最後にちょっとたき火にあたったり、
ちょっと動いたりして、ドームの寝床に入っていきました。

 

今日はあまり冷え込む夜ではないとはいえ、
普段の雪中泊より少し軽めの装備です。このまま朝まで寝れるでしょうか…?
学校での雪中泊のときは
いつでも中に入って来れるように、校舎の寝る部屋も一応暖房は点けていますが…

これからスタッフも外へいってきます。おやすみなさい!

(ちこ こと 大類幸子)