はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

日曜当番医

2014年03月16日 | 医学
今日は9か月ごとくらいに回ってくる日曜当番医としてクリニックを開けています。

下火になったとの報道もありますが、朝から40人近くがインフルエンザで押しかけて来て、
一時は点滴ベッドが順番待ちになるほどの混雑ぶりでした。
38度以上の熱発と喉の痛み、関節痛が主な徴候です。
喉を痛がるわりには扁桃腺や上気道が赤くないという傾向が認められます。
鼻水で判定するインフルエンザキットもありますが、最初に熱発して最低でも24時間以上経過しないと偽陰性が出ますので
それほど重宝はしていません。
しかし、確定診断を求められる患者さん御用達のグッズとしては役に立っています。
今日はB型が殆どで、A型は2名だけでした。

今年はA型、B型の両方に罹患するという可哀想な患者さんを散見します。
こんなことはA型B型の判定が可能になってから初めてのことです。

そして、昨年予防注射を受けたにも関わらず罹患する人も珍しくはありあせん。
当院で予防接種を受けた患者さんも幾人か発症しておられます。
婦長は、"予防注射を受けたから、このくらいで済んだのですよ。"と説明していますが、
38度を越えるような熱発が、"これくらい"なのでしょうか。
私は素直にスミマセンと謝って、必ずしも全員に抗体ができるわけでは無いことを説明します。
そして、抗体がつきにくい体質のようだと判定し、来シーズンからは予防注射はあきらめてゆでだこ療法を実行することを勧めます。
ところが、婦長は、"来年は予防注射を2回受けたらどうですか?"と勧めています。
まあ、医学的には正しいのかもしれませんが、オニのような指導ですよね。