老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1205;「見ている(世話している、介護している)」つもりが、「見られている」ことに・・・・

2019-07-16 20:09:25 | 老いびとの聲
「見ている(世話している、介護している)」つもりが、「見られている」ことに・・・・ 

「つぶやき」から「老人のつぶやき」に変更した
自分のつぶやきだけでなく、在宅老人のつぶやきまで枠を拡げてみた


今日から在宅訪問開始

「夫婦は、血の繋がりはなく、元々は他人の関係」
「夫婦を繋ぐものは、絆?」
「親子は、血の繋がりはある」


「介護員は老人を見ているつもりでいるが、老人から見られていることに気づいていない」
老人は介護員それぞれの性格や癖を、経営者よりも把握している。

老人は嫌いなタイプの介護員であっても、「あんたいい人だね」と持ち上げる
老人は苦労して生きてきただけに、人生の裏表を知り尽くしている
肝心なことは沈黙。

認知症老人も介護員それぞれについて、自分にとり誰が敵(非理解者)であり、味方(理解者)であるかを知っている。

1204;救急搬送

2019-07-16 03:24:09 | 老いの光影 第5章
救急搬送

93になる一人暮らしの歩惟婆さん
救急車に搬送され 21時過ぎ南陸奥総合病院に入院となり
ほっとした。

16時過ぎさくらデイサービスセンターから電話が入る。
朝、ヘルパーが訪れたとき 体調が悪く咳込んでいた。
炬燵の上には市販薬パブロンがあり、服用した殻があった。
風邪だと自己判断しパブロンのような市販薬を服用するのは危険
彼女は心疾患もあるだけに余計に心配である

体調不良の独居老人を「一人」にしてはおけない
さくらデイサービスに連れていき、静養室で様子観察をしながら
状態によっては救急車を呼び救急外来受診させるしかない
デイサービスに到着したときは 37,3の微熱
食欲はあり完食され、水分も摂られ まずはホッとした

16時頃熱は 38,3度まで上がり
自宅に送り ヘルパーに通院等乗降介助と通院付添をお願いしたが
手が回らず ヘルパーによる支援は無理となった

自分も歩惟婆さんの家に駆けつける
さくらデイサービスセンター長が居て世話(ケア)をしていた
38,8度の熱があり、足はこてこてで歩くことができない
このまま夜 ひとりで自宅に置くことはできないし

肝心の医療保険証がない騒ぎ
いつもは本人のカバンにあるのだが、「ない」
5つある引き出しを探すが見つからない
もう一度カバンのなかを見てみると 今度は「あった」

トイレに行きたいと訴える
歩くことはできない
這いながらトイレまで何とか辿り着き用を足す
こんなとき 男性のケアマネジャーは「用足らず」
女性センター長がいたので助かった

医療保険証と南陸奥総合病院の診察券があったので
救急車を呼ぶ
5分後には到着
10分程度で南陸奥総合病院の受入がOKとなり
ピ~ポ~、ピ~ポ~と鳴らしながら救急車は走る

自分もその後を着いてゆくが
赤の信号を走る訳には行かず一時停止
病院には13分程度で到着

二つ先の隣り町に住む妹夫婦にも電話連絡を入れた
病院にか駆けつけてくれ、経過をを説明する

祭日の病院は
平日に比べスタッフの数は少ない
どうしてだか日曜とか祭日の夕方は
急患が多い

日曜、祭日は急患を受け入れてくれない
今日はラッキーだった
救急搬送を受け入れてくれるべたランの斎藤医師
歩惟婆さんが独居であり一人ではおけず
入院をお願いしたところ快く手配をしてくれた

採血などの検査結果待ちと他の急患診察もあり
入院が決まるまで3時間を要した

今日、歩惟さんの入院時情報提供書を作成し
病院に届け、歩惟婆さんの顔を見るとしよう

認知症がありながらも
ヘルパーやデイサービスを利用しながら
こうしてひとりで
暮らしている
凄いな~と思う

ぎりぎりまで一人暮らしができるよう
本人の気持ちに応えていきたい

要介護1の認定を受けているが
認知症状が進み要介護認定区分変更の申請を行い、認定審査結果待ち