老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1208 ; 何処で暮らすかは、自分が決める

2019-07-20 05:01:22 | 老いの光影 第5章
何処で暮らすかは、自分が決める

先日、救急で搬送されたあい婆さん
退院許可が出た

妹夫婦は、「夜、一人でいることが心配、施設入所しかない」
介護施設に入所できれば安心

それは誰にとっての安心してなのかな、と
一人暮らしよりは、介護施設で過ごす方が
「安全」を得るが、失うものもまた大きい

魚には申し訳ないけど
腐った魚のような目になり、 認知症が進む
介護施設の入所
人それぞれで
幸福な老人もいれば不幸な老人もいる

問題は
当の本人が
住み慣れた家で暮らしたいのか
介護施設を選ぶのか
またはサービス付き高齢者住宅にするのか
それは本人が決めることである

最期の生きる場所を変えるということは
この世に生まれて来るよりも
困難なことである
大勢のみず知らずの他人と出会い、そこで暮らすことになる
なによりも「自由」な時空間が奪われることである
自由な時空間は自分らしさを創ってくれる