ダン君は、今朝元気に次のホームステイ先に向かった。
5泊の仮宿を提供して、他人を気遣うことができる若者との生活は快かった。
言葉の交通が全く途絶した異国人と、曲がりなりにも意思の交換ができた裏には二つの要因があった。
一つは善意の通訳者の存在と、パソコンをはじめとする手軽に使える翻訳ソフトの充実である。
例えば翻訳ソフトの例では「きゅうり」と日本語で入力すると 「komkommer」と返って来て、音声ボタンで発音を聞くこともできる。
やさしい日本語を使へば長文も、即座にオランダ語翻訳し てプリントアウトできる機能も併せ持つ。
しかし 食事しながらの円滑な会話を楽しむために通訳の存在は欠かせない。
今回は語学に堪能なM嬢の好意に2回甘えた。
それは話す場に飢えていたダン君にとっても、良いことだったと思う。
それやこれやで5日間はあっという間に過ぎていった。
今晩は満月である。