昼近くになって、ひとしきり雪が舞った。
枇杷の厚い葉の上に、蕾の上にまぶしたように薄く積もった。
三日正月は氏神様の元始祭がおこなわれる、木立に囲まれた拝殿は吹きさらされて寒い。
かっては氏子全員が参列したが、現在は役員以外の参加はほとんど無くなった。
本職の神主さんが出張してくれる。
神主が打つ大太鼓の響きがドンドンドン ドンドコ ドンドコと祭りの始まりを告げる。
正座して震えながら神々のお裁きを待つ
神主さんの祝詞が終わると簡単な祝宴が始まる、これも寒さに早々に切り上げてお開きとなる。
引き続いて公民館で町会の新年会が開催される。
こちらも出席者が激減している、今年は町会長の号令一下、町会役職全員の出席を義務付けてきた。
末端の役職である組長も出席義務者に名を連ねている。
今年は町会長の顔を立てて出席する。