白木蓮の切株にガラス窓に反射した光が当たって、見る角度によって子犬の顔のようにみえる。
家内に話したら子犬などどこにもいないという
確かに小さな画面では犬に見えるが、拡大するとただの切株だ。
私の視力が落ちたのだろう。
くっきりと晴れ渡った空の下に寒の常念がそびえる、常念の右手後方の大天井付近で遭難が発生したという。
金魚のいる池の取水口が頑固に凍りついてしまった、春になるまで回復は不可能だろうと思う。
この寒さが続けば池の底まで凍るのは時間の問題だろう。
金魚救出作戦を練った、最初に10センチほどの池の氷を鶴嘴で割った、幸か不幸か水深はまだある、しかし魚影は見えない、鶴嘴の響きで隅に逃げ込んだのだろう。
氷の穴の水面に見る間に薄氷ができて行った。
あまりの寒さに救出活動断念、水位の変化を読みながら次の作戦を考えることにする。