常念が見える部屋から

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季節の移ろいに写真を添えて発信します。

栗を拾いに

2013年10月08日 | 季節の便り

 早起きして栗を拾いに出かけた

 台風接近の影響なのだろう、暖かい風が吹いて、常念はいつもの表情と違う。

年齢不詳の大きな栗の木があって、雑木や真竹の林の上にぬきんでた梢に、緑の毬栗がたわわについていた。

里の秋が進むと、緑のイガが少しずつ黄ばんでくる。

やがてくす玉のようにポックリと割れて、つやつやした栗色の実を落とす。

栗色のマルーンは栗(マロン)栃(マロニエ)を語源とするようだ、

梢のイガを離れた栗は、サラサラと葉を鳴らしてボトンと落ちる。

「お背戸に木の実の落ちる夜は」童謡里の秋に歌われる木の実は栗の実だろうと思う。

 

拾い集めた栗

 栗は硬い外皮をき、渋皮をきれいに除かないと食べられない。

それが料理人に嫌われる。だから余りたくさん持ち帰るのは考えものだ。

2合の米に、10個の栗を二つに割って入れ、軽い塩味だけで炊き上げる。

これが秋の里で食べる本当の栗ご飯である。

しかし 「懐かしさ」という味を知らない人たちにまで、好まれるわけでもない。

 

 

コメント (2)
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