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村民大運動会のこと

2013年10月20日 | 季節の便り

夏ハゼの実

一つ一つに梅花の焼印が押されている

本日は地区大運動会の予定であったが、あいにくの雨で中止となった。

あくまで想像だけれど、この雨を天の恵みと喜んだ住民が多かったのではないかと思われる。

かって村民運動会と呼ばれたころ、村内を五つの地区に分け、地区の名誉を掛けた優勝旗争奪戦が繰り広げられた。

競技に参加したことはないが、今でも緊迫した競技を思うと鳥肌が立つ。

土俵担ぎリレーは、重量60キロの俵を担いで80メートルを疾走するリレー競技である。

輓馬の様に地響きを立てて地区代表の力持ちが疾走した。

接触して俵を落とすこともあった、片手で拾い上げた伝説の猛者がいたり、肩に上がらず抱きかかえて次走者に渡すもの、精根尽きて倒れ込むもの者、男の真剣勝負が一日繰り広げられた。

村内を一巡する駅伝競技もすさまじい、二か月前から毎晩川沿いの道を走り込んだ走者の思いは、箱根駅伝のそれに勝るとも劣らない。

時代は変わって現在の地区運動会は午前中で終わる。

中身は幼稚園や高齢者クラブのお楽しみ会みたいで、気の抜けた生暖かいビールだ。

運動会中止の声もあるけれど、役員諸氏の義務感が強くて現在も続いている、確かに一度消えた火を灯すことは大変だ。

 

 

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