Kさん(メン):
かっこいい弾き語りを目指し、スティービー・ワンダーの「サー・デューク」を練習しているんですが、今日は、ここまでの道のり=涙の努力をご紹介しようと思います。
Kさんが楽譜集の中から選んできた「サー・デューク」。
ピアノのバッキングを練習し、歌詞も覚えて順調に進んできたので
「ねえ、今年のクリスマス発表会の曲…コレやります?」
「はいっ、頑張ります」
ということになったのですが…
Kさんの苦労はそこからだったのです。
「サー・デューク」の魅力。それって、歌、バッキング、そしてあの独特のイントロ、エンディング全部含んだものですよね?
Kさんもそのことが薄々心配になってきたらしく、ある日言いました。
「このイントロって、先生が弾いてくれるんですよね?」
「弾かないよー」
「えっ!?じゃ、じゃあ、誰か他の人が?」
「だーれも弾きませんよー。もちろんKさんが自分で弾くんですよ?」
「ええっ、僕が弾くんですか?!」
「だって『弾き語り』なんだから。かっこいいピアノを弾いてこその弾き語りでしょ。そして『サー・デューク』なんだから。このイントロ弾かなきゃサー・デュークじゃないでしょ〜」
というわけで、その日から毎週、少しずつ区切ってのイントロ練習が開始されました。
Kさんはピアノを初めてまだ1年の初心者なので、イントロを弾かされるとは思わなかったかもしれませんね。
甘い。
でも、やってみれば、Kさんは感覚がいいので、意外とやれたりするのです。
何度かのレッスンを経て、イントロが右手で弾けるようになった!\(^o^)/
「Kさんすごい!弾けましたねー」と絶賛。
「弾けるもんですねー。これは右手だけでいいんですよね?」とヒバリ先生の方を見たKさん。「え?ち、違うんですか?も、もしや…」
「せっかく秘密にしてたのに…バレては仕方がない。これは両手で弾くのじゃ」
というわけで、次は両手ユニゾンでのイントロ練習に突入。
まあ、左手は右手に合わせていけば、何とかいけるから大丈夫だから。
こうして、ヒバリ先生に騙されながら少しずつ頑張り、イントロ両手弾きをマスターしたKさんです。
素晴らしい!なせばなる。
それからKさんはどうなったでしょう。
…イントロの後は、エンディングがあるんだよね…
そしてエンディングは、イントロの5倍ぐらい難しいんだよね…
「これも自分で弾くんですか?!」
そうです、弾くんです。
「も、もしかしてこれも両手ですか?」
その通り!
というわけで、今日もKさんは「サーデューク」のエンディング両手弾き完成を目指して頑張っているのです。
手の形。指づかい。鍵盤のアタックとリリース。ポジションの移動とジャンプ。
それらを、レッスンの度にある時は2小節、ある時は1小節、またある時は半小節だけ、など少しずつ少しずつ身につけていきます。
今週のレッスンで、ついに最後まで弾き切ったKさん。
やったね。
よくがんばりました。
あとは繰り返しの練習あるのみ!
がんばれー
HP HIBARIピアノ教室
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