自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

テングチョウの越冬

2014-02-01 | 昆虫

1月31日(金)。最高気温は13.5℃。穏やかな日和の一日でした。

前栽のロウバイを撮影していたとき,ひらひらっとチョウが飛んで来ました。「今どき,なんと珍しい! 名を知りたい!」と思いながら,その行動を目で追っていると,すぐ近くのリュウノヒゲに舞い降りました。しばらくそこで,日向ぼっこをしていました。

頭のかたちから,ズバリ,テングチョウだと判明。 「ポカポカ陽気だと,冬でも舞うのか」と思わず感嘆。どこからやって来たのかな,と思っていると,急に舞い上がりました。


ふわふわと舞って,近くのサザンカの木の中に入っていきました。玄関先です。「どうなっているのかな」と思いながら,そっとそこを確かめました。すると,枝に止まってじっとしていました。これで,「ははーん,これは越冬中のひとときだったのか」と納得。

ところが,写真を撮っていて驚いたことに,そこにはもう一頭いたのです。仲よく二つのテングチョウが越冬中だったというわけ。 


すこしの間観察していると,一頭が動きました。完全に休眠しているわけではないことがわかりました。 


そのうちに,一頭が飛び立ちました。ふしぎなことに(?),すぐに元の場所に戻って来ました。それも,直行するって感じで。その場所がどうしてわかるのか,わたしにはとてもふしぎに思えてきました。

夜になって,どうしているか確認しました。すると,その場所でじっとしていました。ここを冬越しの定位置と決めているかのようです。さて,ずっとここに居続けるか,です。 


こんなふうに我が家の庭で思いがけない出会いがあるなんて,じつに幸運です。自然の微笑みでしょうか。