『マンサクと昆虫(3)』をアップしてからのことです。また別のハナバエが花にとまっているのを目撃。そのときと同じように,冬にしては暖かい日でした。花の中に,どうやら虫らしいものがいるようなので,メガネをかけて確認。やはりいました。ハナバエの一種です。
大急ぎでカメラを準備して撮りました。今頃の昆虫は全体としては動きが緩やかなので,そう慌てることはありません。びっくりさせないように,からだの動きに気を付けていればなんとか写せます。
レンズを覗いていると,花から出てきて花弁上を動き始めました。どうやら次の花に移っていくようです。
「しめた!」。思ったとおりです。小さなからだが花にすっぽり入り込みました。そこで,蜜を舐めているふう。じっとして動く気配はありません。頭の周辺には,確かに花粉がたくさん見えます。受粉・送粉に一役買っていることは間違いなさそう,です。
部分拡大をしてみると,そのことがよくわかります。
体長5,6mmのからだが,こんなふうに立派に(?)受粉に貢献しているのです。それも,厳冬期の真っ只中で。自然はゆたかです。そのゆたさかを見つめる作業が尽きることはありません。