1月27日付け記事『冬のアブラムシ』に関する話題です。
名がまったくわからない,下写真の昆虫とクリオオアブラムシの二つについて触れました。
時間をかけて検索しても名がわからないというのは,ときには消化不良を起こした感じがして,すっきりしないものです。「マア,いつかわかればいいさ」という場合もあるのですが,できれば早く解決できるに越したことはありません。
わかれば,ほんとうにすっきりします。この程,このすっきり感が味わえるという体験ができました。体長5mmに満たない小さなこの昆虫の正体がわかったのです。
先頃,記事を読んでくださったHさんとおっしゃる方から,「冬尺蛾の仲間です。私もよく知りませんが,以下のサイトが詳しいです」とのメッセージをいただきました。それで,教えていただいたサイトで確認したところ,ほんとうにシャクガ(フユシャク!)らしいのです。
おもしろいことに,今頃成虫で越冬するシャクガの生態はとびきりユニークなこともわかってきました。一化性で,冬に成虫が発生して産卵する,冬に成虫が現れるのは外敵から身を守るための戦略と考えられる,メスは翅が退化していて飛べない,そんな数々の貴重な情報が入手できたのです。
自然は,わたしにとっての未知でいっぱい。改めて足元の自然を再考していこうと思います。
Hさんに深謝。「お蔭さまで,すっきりしました」。この記事を読んでくださっていればうれしいのですが……。