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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサクと昆虫(6)

2014-02-15 | マンサク

前日,屋根に積もった雪が大きな音を立てて落ちています。昼下がり, 気温は7.7℃。冷たい風が頬をビリッと震え上がらせます。

マンサクの花を見ると,小さなハナバエの一種が花弁にとまっていました。前回に取り上げたハエと同種かもしれません。見ると,からだが花粉だらけ。「これはスゴイ!」と思って写真に収めました。


一旦,この場所から離れ,近くの花に移っていきました。「しめた! もっとくわしく撮れるぞ!」と,慎重に近寄っていきました。

翅を含めて,ほんとうに花粉だらけです。たぶん,マンサクのそれなのでしょう。花粉や蜜を舐めているうちに,これだけ付いたにちがいありません。まさに,餌を独占しているかのような姿です。なんと贅沢な! 

 
トリミングしてみると,もっと明瞭に見えてきます。


花弁一片は,長さ2cm,幅2mm。 ハナバエの体長は5,6mmといったところでしょう。寒い中で,がんばって生きていることに感心してしまいます。

マンサクの花は,この時期,清楚な色と香りで装いながら,こういった種の昆虫を大歓迎しているのです。足場もこの虫にぴったりお似合いです。地味でありながら,大した戦略を身に付けています。