自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

“花と実(タネ)”とジャガイモとわたし,よもやま話(番外編 ⑥) 

2014-02-10 | 随想

おしまいは,モウソウダケの花の写真です。

竹は多種あるので,注意して見ていれば毎年のようにどれかの種で花が見られるという話もあります。わたしが見た40年前以降,確かに花を見かけたことがあります。しかし一般的には,ごくふつうにわたしたちの周りで見られるのは60年にたった一度だけです。

それで,きわめて貴重な材料になるだろう,という思いがありました。その思いがあって写真を残したのですが,結局撮っておいてよかったなあと感じています。下写真はモウソウダケの竹林風景です。開花当時は,遠景に見える峰はまったく見えなかったのです。開花後,竹林が枯れ始めました。完全に枯れたわけではありませんが。無残な姿になりました。


花の写真です。蕊が見事なばかりです。 

 蕊のこぼれ具合が,独特の表情を見せています。


受粉が終わると,やがて蕊は落ちていきます。 

 

この竹林は,その後行われた圃場整備でなくなりました。わたしには,思い出深い風景です。