2月10日(月)。今時点の様子は以下のとおりです。
- 葉は,枯れたものもあるが,なんとか緑を保っているものもある。
- 地表から確認できる根茎は五個。そのうち最大の一個だけがストロンで茎とつながっており,他は分離している。
- 大き目の腋芽(側芽)は,第2,4,5節にあり,第3,6,7節はごく小さいまま。
- 太った腋芽から出た萌芽は,すべて下方に伸張している。
- 腋芽はすべて赤みを帯びている。
以上について,写真でご紹介しておきます。なお,①~⑦は節番号を表しています。
2月14日(金)。腋芽と塊茎はともに茎の一部が膨らんだものなので,できる位置が地中・地上にかかわらず,同じ“イモ”といえます。かたちも外見もそっくりです。
色が赤みがかっている,緑がかっている,というのは大した違いではありません。塊茎が地表で形成される場合,初期に赤みがかるというのはよくあることですから。実際,上の写真をよく見ると,向こう側の塊茎や,萌芽,茎そのものがやや赤みを呈しています。腋芽については新芽(!)が紫外線から被害を受けないように,アントシアニン色素が発現したと見なせば理解できます。
腋芽と塊茎との共通性を,改めて接写により画像で記録しておこうと思います。上写真で表皮(周皮)を見ると,白くて小さな突起がたくさん付いています。それを中心にさらにくわしく見ておきます。
左端の塊茎以外のイモは,ストロンから離れています。大きな塊茎の表面に走る,無数のヒビ状紋様にも注目です。
第2節の腋芽でも白突起がはっきり確認できます。ヒビ状紋様もちゃんと確認できます。
第4,第5節も同様です。
手で持つと,こんな今です。
今月下旬からは,ジャガイモの植え付けの季節が始まります。この腋芽が成長到達時にどうなっているか,観察できるのはたのしみです。