自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(なおなおなお) ~ポット植え結果,残り1つ③~

2014-02-17 | ジャガイモ

2月10日(月)。今時点の様子は以下のとおりです。

  • 葉は,枯れたものもあるが,なんとか緑を保っているものもある。
  • 地表から確認できる根茎は五個。そのうち最大の一個だけがストロンで茎とつながっており,他は分離している。
  • 大き目の腋芽(側芽)は,第2,4,5節にあり,第3,6,7節はごく小さいまま。
  • 太った腋芽から出た萌芽は,すべて下方に伸張している。
  • 腋芽はすべて赤みを帯びている。

以上について,写真でご紹介しておきます。なお,①~⑦は節番号を表しています。

 
2月14日(金)。腋芽と塊茎はともに茎の一部が膨らんだものなので,できる位置が地中・地上にかかわらず,同じ“イモ”といえます。かたちも外見もそっくりです。

色が赤みがかっている,緑がかっている,というのは大した違いではありません。塊茎が地表で形成される場合,初期に赤みがかるというのはよくあることですから。実際,上の写真をよく見ると,向こう側の塊茎や,萌芽,茎そのものがやや赤みを呈しています。腋芽については新芽(!)が紫外線から被害を受けないように,アントシアニン色素が発現したと見なせば理解できます。

腋芽と塊茎との共通性を,改めて接写により画像で記録しておこうと思います。上写真で表皮(周皮)を見ると,白くて小さな突起がたくさん付いています。それを中心にさらにくわしく見ておきます。


左端の塊茎以外のイモは,ストロンから離れています。大きな塊茎の表面に走る,無数のヒビ状紋様にも注目です。


第2節の腋芽でも白突起がはっきり確認できます。ヒビ状紋様もちゃんと確認できます。


第4,第5節も同様です。


手で持つと,こんな今です。


今月下旬からは,ジャガイモの植え付けの季節が始まります。この腋芽が成長到達時にどうなっているか,観察できるのはたのしみです。