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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

炭酸ガスロケットを飛ばす

2014-02-16 | 随想

過日行った科学教室の報告をしましょう。

参加人数は7人。内,小学生6人,中学生1人。上学年と下学年でペアを組んで作ることにしました。順序は次のとおりです。

  1. 重曹(炭酸水素ナトリウム)に水を加え,変化が生じるか,確認。
  2. クエン酸に水を加え,変化が生じるか,確認。
  3. 重曹とクエン酸の混合粉末に水を加えて,ガスが発生するのを確認。
  4. 発泡入浴剤に水を加えて,上記3との共通性を確認。
  5. 外に出て,モデルのフィルムケースロケットに3の粉末を入れて試射。
  6. ロケットを制作。
  7. ロケットの試射(高さ,飛距離を競う)。

上記1の際,Aさんが「梅に重曹を付けたら泡がでたけど,それと同じかな」と呟きました。生活経験が生きています。

胴体はフィルムケース一つ。それに頭と翼を付けます。制作に入って,みんな熱中しています。いろいろとデザインに凝っているいるのが印象に残りました。 

 


他の材料として,土台にする板,ロケットが真っ直ぐに飛ぶよう誘導するための竹串,ストローを準備しておきました。こうすることで,板の傾きを調節して好きな方向に飛ばせます。 

完成して,外で試射をしました。高く上がったものでは5mぐらいでしょうか。飛距離もまたそうでした。何度も試みていたので,この活動を気に入っていたと思われます。

 


アッという間に2時間が経っていました。部屋に入って,ロケットを並べて写したのが下写真。左から三つ目のロケットには翼が付いていません。「軽い方がよく飛ぶのではないか」と思い,途中から取り除いてしまったのです。

  


7人とも,この活動に積極的に参加していたように思います。中学生のMさんは感想用紙に次のように書き込んでいました。「学校で習うことを利用して作られているので,よかったです。最短距離が出せて良かった。思っていた以上に飛んだので,楽しかった」(原文どおり)。

“たのしい”ということは活動のし甲斐があるということです。充足感が得られるということです。これからも,学校の外に,こんな経験のできる機会があるってことを伝えていきたいですね。