マンサクはユニークな樹木で,花が付いている時期,昨年度の葉も実も付けたままの姿をしています。
それを撮ったのが下の写真です。葉・実ばかりか,古い萼片まで律儀に残しています。
さて,撮影しているときに,ごく小さな虫が花に入っていき,吸蜜行動を始めたのです。体長は2,3mmというところでしょうか。動きは,冬だけあって,ゆっくりしたもの。慌てて撮らなくてはならないといった状況ではありませんでした。
時間をかけて蜜を吸い,そうしてまたゆっくりと出てきました。
すると,そこへまた別の種のハエがどこからともなく現れ,花に入っていきました。
偶然のタイミングとはいえ,二種もの昆虫をここで見かけることになるとは,なんとハッピーな!
しばらくして二匹目のハエは飛び去りました。しかし一匹目のハエは,脇の葉の上にとどまったままでした。
目を凝らして観察をすれば出会いが生まれます。そっと観察を続ければ,昆虫には警戒心が生まれません。自然はまことに素直です。