過日,葉脈の取り出しについて記事にしました。今日,科学教室で,同じ手順で葉脈を取り出して栞をつくりました。
使った葉は,結局,ナンテンとカナメモチの二種です。今の時期,葉からは水分が減っているので,使える葉は少ないなあという印象を持ちました。これら二つは冬でも大丈夫です。ナンテンは,とくに。
参加者は6人(うち,ひとりは保護者)。学年は1年から5年まで。
作業手順は次のとおりです。
- アルカリで煮た葉の表皮を,手で取り除く。
- 超音波洗浄器で葉脈だけにする。(1・2については,きれいになるまで繰り返す)
- 漂白剤を使ってきれいにする。
- 食紅で着色する。
- 台紙を付けてラミネートする(台紙には文字を手書きしておく)。
しっかり煮て,しっかり洗っていたので,作業はスイスイと進んでいきました。洗浄器を使ってもまだきれいにならないときは,筆先で軽く押さえながら汚れをとります。そうして,また洗浄器に入れます。この繰り返しで,どんどんきれいになっていきました。このときの感想をYさん(3年)はこう書いています。「葉っぱにかわがあって,それがきれいにむけるのがすごいと思いました」と。
着色するときは,さすがに子どものスゴサが出てきました。「ほほーっ!」と驚くような着色のしかたをするのですから。
終わってみれば,各自がなんと3枚,4枚と作っていました。大したものです。これで,葉とすこし対話できたかなと思います。読書するとき,どんなふうに栞を活用するのか,それもたのしみです。