自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'22夏 虫の目レンズは友 ~クマゼミ ~

2022-08-06 | 昆虫

この地域では,クマゼミはなかなか近くで撮るチャンスはありません。生息数が少なめなのと,もともと高いところにいるセミなので,シャッターチャンスには恵まれません。撮ろうと思えば,脚立でも準備しなければならないのです。

このクマゼミは,わたしが背伸びをするようにして撮りました。偶然,静かにとまっているのを見つけて慎重に近づいて行きました。

 

ちょっとだけカメラ位置を変えました。今度はしっかり背伸びをして撮りました。

 

直後,パッと飛んで行きました。この公園で撮ったものとしてはめずらしいコマといえます。

 


交尾 ~タケトラカミキリ~

2022-08-05 | 昆虫

竹製の椅子の上に,タマネギを吊るしています。そこでタケトラカミキリのペアを発見。交尾場面を見たのは初めてです。

 

幸い,近づいても動こうとしません。

 

やがて交尾を終え,オスが去って行きました。

 

メスはたぶん,竹製椅子で産卵するのでしょう。

 


ササグモの育児

2022-08-04 | 昆虫

キンカンの葉裏にササグモがいました。よく見ると,そこに卵嚢があります。「ははーん,これは子育てだな」と直感。見るとそのとおりでした。

 

幼体も見えます。

 

なによりわたしが驚いたのは,子育てに賭ける親の意気込みです。指を近づけてもまったく動こうとしません。脚に指先が触れてもそうなのです。どんな事態が起ころうとも,自立が始まるまで我が子を守る覚悟があるのでしょう。

 

卵嚢に卵があるのかなと思い見ると,足元や卵嚢内に幼体が何匹も見えました。少し触れると,幼体が何匹も出て来ました。

 

なんともこころ打たれるシーンでした。

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~シオヤアブ(オス) ~

2022-08-04 | 昆虫

早朝のN公園にて。

東から朝日が照りつけかけました。今日も厳しい暑さになりそうです。さっそくシオヤアブ(オス)が活動していました。わたしの周辺から遠ざかろうとしません。

木の切り株に向こうを向いてとまりました。わたしは後ろ側になります。そこからは死角になっているからか,逃げる素振りがまったくありません。しかし,こちらからでは眼がしっかり捉えられないのが残念。前方向からなら文句なしにラッキーなのですが。

 

飛んでサクラの幹にとまりました。根元付近です。もっと近寄りたかったのですが,この構図ではレンズの影が映り込むので,これで我慢。

 

草地で,バッタのなかまやトンボがたくさん。捕獲に苦労することはなさそう。当分通って,いろんな昆虫風景を狙ってみようと思っています。

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~アブラゼミ ~

2022-08-03 | 昆虫

地域によるのか,都会のセミはヒトが近づいても比較的警戒心が薄く,田舎はその反対のように感じます。その証拠に,この辺りではセミはかなり高いところで鳴いています。

しかし,そういうのはある程度の傾向なのか,近頃では割合地上に近いところでも見かけます。しかし,しかし,個体によってはヒトは近づいたらさっと逃げるのがほとんどです。ほとんどということは,そうではない例もあるということなのですが。

今日ご紹介する写真は,わたしの住むまちの公園で先ごろ撮ったものです。近寄るときはじつに慎重に近寄って行きました。とにかく察知されないように注意深く,注意深く。

 

別の個体です。

 

この個体は地面近くにいました。

 

これはオスです。鳴いている最中に撮りました。

 

木漏れ日の光っているところに太陽があります。

 

カメラの位置を変えて撮りました。慎重さが功を奏したのでしょう,アブラゼミはじっとしたままでした。

 

今回は雲の多い空を背景に下写真となりました。次回はギラギラした青空の下で撮りたいと思っています。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~ヒグラシ~(続)~

2022-08-03 | 昆虫

じっとしているチャンスを狙うのはたいへん。たとえば,触覚がすこしでも動くとこういう写真は使い物になりません。1

 

近づいて写します。

 

もっと近づきます。これはトリミングしていません。セミの個眼がよくわかります。

 

反対方向からも。

 

真横から複眼を撮りました。

 

真正面からです。吻も入れました。

 

吻なしです。これでヒグラシとわかれば大したもの。

 

よい出会いでした。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~タケトラカミキリ~

2022-08-02 | 昆虫

タケを材料にしてわたしが手作りをした椅子があります。ずっと前に作ったもので,長い間放置していました。そのタケに小さな穴がいくつも開いています。タケが好きな昆虫にベニカミキリやタケトラカミキリがいます。このタケトラカミキリが二匹,椅子にとまっていました。もしかすると,タケの内部から羽化して出て来たものかもしれません。

 

そのうちの一匹を捕えて,顔写真を撮ることにしました。じつは一年前にも同じことをして記事にしています。さて,名のとおりトラに似た体色をしています。

 

前から撮りました。動き回るので,止まった瞬間を利用して撮らなくてはなりません。その手は,蓋を被せておいて,撮影の瞬間だけ撮るというもの。少しでも動きかけたらすぐに蓋をしなくては,逃げてしまいます。すると,撮影は一時中止となります。

 

横から見ると,哺乳類にも見えます。

 

至近距離から撮りました。幸いじっとしていてくれました。毛の並び方がすごいというほかありません。それにしても,怖そうな風貌ながら,精悍な顔立ちに見えます。

 

なんとか撮影できました。「ほっ」。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~ヒグラシ~

2022-08-02 | 昆虫

早朝,自宅脇の市道にて。

そこでヒグラシを見かけました。ひっくり返っています。

 

指を触れると,ふつうの姿勢に戻って歩きかけました。その様子から,かなり弱っていることが窺えました。もうすぐ命が絶える感じがします。

 

せっかくなので,路上で顔写真を撮ることにしました。とはいえ,歩いたり止まったり,止まっても触覚が微妙に動くので,望みどおりの画像は得られませんでした。以下の画像はそんな中からの3コマです。

 

緑と褐色を基調にした落ち着いた色合いです。

 

真正面から。触覚がしきりに動いてた中で,なんとか撮れた一枚。

 

これが広葉樹の幹で撮れていたらばっちりだったのですが……。

この後スタジオで時間をかけて撮影しました。それについては明日記事にします。

 


孵化 ~ホオズキカメムシ(続)~

2022-08-01 | 昆虫

本記事ではホオズキカメムシの印象的な誕生場面をいくつかご紹介します。

蓋が開いて,ぐうっとからだを伸ばします。

 

時を同じくして誕生!

 

その後の動きはそっくり。ズレなし。

 

こんな感じなのです。誕生後時間のたった幼虫は,体色が赤からこげ茶に変化します。

 

蓋がからだに付いたまま誕生。

 

脚と吻が揃って直線状に束になっています。

 

束になっていた脚・吻・触覚がゆっくりとほぐれるように広がって行きます。触覚の長さが印象に残ります。

 

広がるときに上から撮りました。

 

まさに蓋が開こうとしている瞬間です。

 

タイミングがよければ,いろんな表情が連続して観察できます。それがカメムシの誕生を撮るおもしろさかと思います。