自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏,モンキアゲハの孵化(2)

2022-08-11 | モンキアゲハ

8月6日(土)。四日目。うーん,変化なし。

 

8月7日(日)。五日目。やっぱり変化なし。

 

8月8日(月)。六日目。変化が見えないので,おかしいなあと思いかけたところ。

 

8月9日(火)。七日目。変化! ところが幼虫のすがたどころか,卵内が空洞になっています。

 

底面に近いところに,幼虫のからだを形成するべき成分がかたまっている感じ。

 

どうも変です。未成熟卵なのかもしれません。産卵後,寄生昆虫がいたわけではありません。つまり外部からの何らかの侵入による影響は考えられません。

 

今しばらく観察を続けようと思います。

 


夏,クロアゲハの孵化(2)

2022-08-10 | クロアゲハ

7月13日(火)。朝。

いずれの卵とも同じようにからだが見えかけています。もうすぐ孵化しそう。見逃さないよう注意しなくちゃ。

新芽に付いた二つです。

 

若葉に付いた二つです。

 

 

1時間も経たないのに,見ると,そのうち一つの卵に穴が開いています。若葉の裏側にあった卵です。もう孵化が始まったのです。大急ぎで撮影準備。間に合ったー!

 

以下,孵化直前まではご覧のとおりです。どんどん穴が広がっていきます。

 

口元右にある機械感覚毛が出ています。こえで穴の大きさを測定しているのでしょうか。このぐらいの大きさになると,もう出て来ます。

 

続きは次回に……。

 

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~ヒマワリ ~

2022-08-10 | 

ヒマワリは夏の空にお似合いです。ギラギラとした雰囲気が炎天下の太陽と重なります。情熱ということばが直感的に浮かんできます。

ふつうヒマワリは同じ方向を向いて咲くので,太陽の位置関係から撮影方向は限られます。このヒマワリは例外的にたった一つだけ反対方向を向いていたので,定点撮影にぴったり。花にミツバチが来ていました。写真では下の方に位置するのですが,ちょっとわかりにくいでしょうか。

 

ここはある市の公的施設。自転車が通りかかりました! 

 

ちょっとした空間に,ヒマワリがどっかと植えられています。数は少ないのですが,大きな花ゆえに目立ちます。

 

これだけ暑いと,わたしたち同様ヒマワリもたいへん。夕立ちが来ると,ほっとしているのではないでしょうか。

 


夏,クロアゲハの孵化(1)

2022-08-09 | クロアゲハ

7月11日(月)。スダチの葉でクロアゲハの卵を4個発見。場所は日陰の新芽と,比較的新しい葉です。毎年アゲハかクロアゲハが産卵する箇所で,今年のクロアゲハはいつかなとたのしみにしていたところでした。じつにうれしい発見です。

たのしみにしていた箇所の新芽は,太い幹からでた細い細い枝に付いています。

 

帯状の斑紋がくっきりしているので,孵化が近づいていることがわかります。

 

「それなら近くにもあるかもしれない」と思い,その場で見上げたら目に留まったのが残りに二つだったのです。一つは葉の裏。

 

同じ成虫が産付したようで,発生の進み具合が似通っています。

 

もう一つは葉の表側に。

 

一両日中には孵化するでしょう。今季初の撮影となりそう。たのしみ,たのしみ。

 


ヤマトシジミの幼虫とアリ

2022-08-09 | 昆虫

持ちつ持たれつ,そうした相互共生関係にあるのがヤマトシジミの幼虫とアリです。これはよく知られた話で,わたしもこれまでに本ブログで取り上げてきました。

我が家の前栽で草引き作業をしているとき,久しぶりにこの関係を観察することができました。場所は生垣の間に生えたカタバミ。食痕のある葉を裏返すと,幼虫がいました。

 

よく調べると,アリが一匹目に付きました。そのアリが一カ所でじっとしているので,見るとそこに幼虫が一匹。腹端の上部にある二つの突起に関心を示しています。

 

そこから大好物の成分が分泌され,それをアリがもらうのです。アリがそこにいることで,幼虫は身の安全を保つことができます。

 

幼虫は歩いて移動。アリはあくまで幼虫のところで粘って,好物を待ち続けます。

 

体毛に触れることで,幼虫はそこにアリがいて,プレゼントを催促していることを知るのにちがいありません。アリの眼も口も分泌口に注がれます。

 

離れたところで,もう一つ幼虫が見つかりました。

 

暑い最中,昆虫同士の仲よし物語が展開されていきます。たとえ草引きをしていても,注意を払っていれば思いがけない事実に遭遇することがあります。今回もその一例です。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~マユタカアカネ(メス)~

2022-08-08 | 昆虫

公園の一角にて。

マユタカアカネが葉にとまっていました。メスです。

 

そっと近寄って接写。

 

正面から撮りました。

 

撮っていると,頭をくるくる。どんな意味があるのでしょう。

 

最短距離で撮りました。とにかくトンボの複眼は,個眼の数といい,配列といい,色合いといい,もうびっくり。

 

真正面から,できるだけ大きく! 正面の黒い部分は偽瞳孔です。どこから撮っても,黒い部分がこちらを向いています。

 

顔写真を撮る際のもっとも理想的なかたちは,自然の中でできるだけ細やかな画像を得ることだとわたしは思っています。今回は被写界深度が浅すぎるので悔しさが残ります。

 


"魚露目"で見た褐色型ショウリョウバッタ

2022-08-08 | 昆虫

虫の目レンズで撮ったショウリョウバッタを,今度は魚露目で写しました。視野が狭くなるものの,解像度が落ちるものの,接写魚眼のたのしさが味わえます。簡易な撮影にはもってこいです。

 

ただ,レンズの先が写り込むことが多いので,太陽の位置をしっかり確認して構図を決めなければ失敗することが多々あります。

 

雲の雰囲気がわかります。太陽の位置もわかります。遠景の家並みも写り込んでいます。

 

写真を撮るにはなんといっても遊び心がいると思います。格好よく撮ろうなんて,ちっとも考えないことです。あるがままに,あるがままのセンスで。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~ハグロトンボ(メス)~

2022-08-07 | 昆虫

公園の片隅にメスのハグロトンボがとまっていました。

ハグロトンボはとても警戒心が強く,ちょっと近寄ろうとすると,さっさと遠ざかります。それで,このトンボを至近距離から撮るのは実際は簡単なようで夢のような話だとわたしは思っています。

ところが,幸いなことに,じつにふしぎにも,この個体はわたしが近づいてもほとんど遠ざかろうとしません。もちろん移動はするのですが,ほんの近くに降りるのです。それで,すこしばかり追いかけてみようと思いました。こういうときのコツは,動く際,こちらの動きがわからないほどに,ゆっくりゆっくり動くということです。

 

接写レンズを近寄せて撮っても,被写界深度が浅いのでピントがごく一部にしか合いません。近寄せれば近寄せるほど,皮のような感じでまったく部分的にしかピントが合わないのです。それを承知で辛抱強く追いました。

 

ワーキングディスタンスは10cmほどです。表面のきらびやかな輝きが目を引き付けます。

 

正面から撮るチャンスがありました。個眼が写り込むことが必須です。

 

ほんとうにふしぎで,うれしいひとときになりました。

 

なにしろ,こんなチャンスはシーズン中に一度あるか,ないか,という確率ですから。

 


夏,モンキアゲハの孵化(1)

2022-08-07 | モンキアゲハ

8月3日(水),午後2時。アゲハの庭園にて。キンカンの木のところを通りかかると,偶然モンキアゲハが産卵行動をしていました。モンキアゲハを見るのは久しぶりです。産卵シーンは撮影できませんでしたが,卵を一つ確認。

 

全体が薄い黄色です。葉に近い部分は多少白っぽさが目立ちます。中央付近に斑が見えます。

 

ほんの薄っすらとした斑点です。卵の表面はつるつるしているのでなく,割合ざらっとしています。

 

8月4日(木)。産卵後二日目。24時間が経ちました。変化はなさそう。

 

8月5日(金)。三日目。変化なし。色が多少異なっているのは,今回から枝を室内に持ち込んでフラッシュ撮影をしているためかと思われます。

 

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~褐色型ショウリョウバッタ ~

2022-08-06 | 昆虫

我が家の畑にて。

暑い一日でした。ナスの葉にショウリョウバッタがとまっていました。褐色型です。きれいな縞模様が印象的。

 

パタパタと飛んで,更地に着地。

 

そこから歩いて移動。とまったときに撮影しました。

 

茶色の葉にいたら,目に付きにくいでしょう。緑色と褐色の二種類があるのは,周りの環境が変わっても種としてなんとか生き延びていくための戦略なのでしょう。

 

辺りが緑色だと,ずいぶん目立ちます。わたしの目にもそうなのですから,鳥にはなおのこと。その分,犠牲になる確率が高くなります。

 

どうあれ,暑い夏を乗り切って,いのちのバトンをつないでほしいものです。