スタートは6:00の朝食から
睡眠はあまりとれなかったのですが、少しでもたくさん食べて
元気を出さなければと頑張って食べました。
午前中はベトナム戦争の時の激戦区になっていたクチにある
巨大な地下トンネルの見学ツアーに出かけました。
クチまでは約70㎞、ホテルからバスで約1時間半かかります。
ベトナム戦争中、クチでは何千人もの人々が
地下トンネルで暮らしていたそうです。
地下トンネルは全長200Kmにも達し、戦闘中のベトコンゲリラの
隠れ家としてだけでなく、司令部の会議室、兵器製造拠点
などの軍事施設の他、家族用の宿舎としてとしても使われており、
学校や病院まで完備されていたそうです。
ベトナム戦争勝利の原因はこのトンネルにあったのかもしれません。
ビデオ上映室
ベトナム戦争やクチトンネルの概要を説明したビデオでしたが、
見ている途中、若い頃よく似た内容の映像を、テレビで見たことを思い出しました。
まずは森の中を歩き、トンネルの入り口や落とし穴、
当時のベトコンの人々の生活を見学します。
落とし穴
落ちるとこのような先の尖った鉄の棘が刺さる仕組みになっています。
実際には回転式の蓋が落ち葉で隠されているので、
普通に歩いていては見つけられないレベルだったそうです。
隠れ穴
入り口が小さく、体が大きい米兵が入れないようになってます。
地下トンネル
ベトコン兵士の等身大像
ベトコンが爆破させたアメリカ軍の戦車
落とし穴いろいろ
兵器や地雷を作るベトコンの等身大像
生春巻き生地作り実演
ミシン実演
地下トンネル体験
入り口は観光用に少し広くなっていますが、中はしゃがんでやっと
通れるほどのスペースしかありません。
出口が見えてきました。
私は一番短い距離の体験でしたが、トンネル内は狭い上に
ムシムシとして息ぐるしく、実際のトンネル内にはアリやムカデ、
サソリなどの虫もはびこっていたそうです。
ベトナム戦争は約15年も続いたそうですが(アメリカ参戦は10年)、
その間、この中で昼間だけとはいえ生活したベトナム人の
執念と忍耐強さに改めて感服させられました。
ツアーの締めはお茶とお芋(キャッサバ)の試食。
お芋は当時の貴重な主食だったそうです。
お芋自体は淡白ですが、ナッツ入りの塩につけて食べたので、
けっこう美味しかったです。
トンネル内では炊事もしましたが、トンネルの存在がバレぬよう、
トンネル内で発生した煙をを出す穴は
離れた場所に設置してあり、後に米兵が地下の基地を一掃する為に
訓練犬を動員した際は、臭いで犬に見つからないよう、
中にチリパウダーを仕掛けたそうです。
ベトナム人は忍耐力だけでなく知恵もあることが、
このツアーでよくわかりました。
最後にもう一度、ベトコン兵士の等身大像
バスに乗ること約2時間。
次はミトーのメコン川クルーズですが、
その前にメコン川の名物料理を堪能。
お料理は4人前なので、けっこうなボリュームですが、
物珍しさに食欲全開でした。
メコン川名物のライスボールとエレファントフィッシュは
お給仕の方が切り分けてくれました。
ライスボール
中に何が入っているのかと、興味津津でしたが、空っぽでした。
もち米を油で揚げたもので、外はカリッと、
中はもっちりと柔らかく、ほんのりと甘いお味で美味しかったです。
エレファントフィッシュ
日本料理のように丁寧にうろこなどはとってありません。
下味もつけずに、唐揚げにしたようです。
ライスペーパーの上に野菜と春雨、エレファントフィッシュを乗せて
生春巻きのように巻き、タレ(マクヌム)につけて食べました。