こんにちは・・・細太郎です。。。
久しぶりです。。。
学校の話をします。それ以外は、しないよ。。。たのまれたってしないよ。
今、学校ではイナバウアーがはやっています。
かわいたぞうきんの上にのって、ろうかをすべって遊ぶんです。みんなもぜったいやったことあるよね。そうじの時間にやって、さらだせんせいにどなられるけど、でも、おもしろいからやっちゃう。
それをおひるの休み時間に、3年の1組から4組までの男子みんなでやるんだよ。
じゅんばんこにすべってだれがうまいか、みんなで点数をつけて遊ぶんだ。
じょうずなのは、みきおくんかな。みきおくんは、バスケットのスポーツ少年団に入っていて、スポーツばんのうなんだよ。
つーっとすべっていって、せなかをぐうとまげて、すごくきれい
ぼくは・・・けっこうへたっぴです。。。
今日もみんでわいわいとイナバウアーごっこしていたら、校長先生が通りかかりました。
「こら3年生は、廊下でなにをやっているんだ」
みんな、こうちょくです。。。
「うん?」
校長先生は、ぼくの足もとをみました。ぼくのうわばきの下にはぞうきんが・・・。つぎはぼくの順ばんだったからすべるじゅんびをしていたので、うわばきでのったまんまでした。
「こら、さては雑巾で廊下を滑っていたな。担任の先生に注意されただろう」
「すいません」
ぼくはちいさな声であやまりました。そして校長先生が、
「いくらイナバウアーをやりたいといったって、ちゃんと練習してフィギュアの選手たちはやってるんだよ。それに、遊ぶにしてもこういうところではだめだよ。ぶつかっちゃったら、みんなもぶつかった相手の子もけがをするだろう?」
と、ぼくの足もとからぞうきんをとりました。
「校長先生もイナバウアーすきなの?」
みんなは、校長先生からイナバウアーのことばが出たのでしつもんぜめにしました。校長先生も、
「荒川静香選手、きれいでじょうずだったね。校長先生も朝早くからおきて、一所懸命応援したよ。イナバウアーも、先生のうちの孫の幼稚園生がまねしてやっていたので、一緒にまねしちゃったよ」
と言ったので、みんなわあわあいって、
「校長先生もやるんだ。すごいな」
「みせて、みせて」
「まねだけでいいよ」
「ろうかすべらなくていいから」
と、校長先生をとりかこみました。
すると、それまでおこっていた校長先生が、きゅうにうれしそうな顔になりました。
「校長先生のイナバウアーみたいのか?」
校長先生が、ぼくたちにききました。みんないっせいに、
「みたあい」
と声をあげました。
「よおし、やっちゃおうかなあ」
校長先生は
「よおし、みてろ~」
と、ぐいっとせなかをそらせて顔をのけぞらせました。。。
「うわあ、すごいなすごいなあ」
「さすが、校長先生」
校長先生は顔をまっかにしながら、がんばっていました。
「じゃ、ここまで・・・」
と、おきあがろうとしたときでした。
「あっ」
校長先生が、ひとこといったあとでした。。。
「いってててててて」
校長先生が、うごけなくなっちゃった
「校長先生、だいじょうぶ?」
ぼくたちは校長先生にしがみついて、ゆらしました。そしたら・・・
「こ、こら、さ、さわるなあ」
校長先生のうわぎのポケットから、ばらばらとあめやクリップや、紙切れがおちてきました。校長先生の手からぞうきんもおちました。
みんなのひめいで、きゅうしょくのパントリーから先生たちが走ってきました。
「どうしたんだ?あ、こ、こうちょう・・・」
さらだ先生が、あわてて校長先生のそばにかけよって、校長先生をだきかかえました。
「どうしたんですか?」
「せ、背中が・・・」
「は?」
「こ、腰が・・・」
「ひえっ」
さらだ先生、びっくり。と、そこへ1組のたんにんのなからい先生もかけてきて、
「だいじょう・・・きゃあああ」
と、声をかけたしゅんかん、おちていたぞうきんにすべって、さらだ先生の足をけっとばしてしまいました。
「うわああああ」
ぼくらがたちなおったときには、さらだ先生は校長先生の下敷きになっていて、なからい先生はしりもちをついていました。
なからい先生、スカートのわき、びりびり。。。
校長先生は、きゅうきゅうしゃではこばれていってしまいました。
せなかがひきつって、こしがうごかなくなっちゃったんだって。。。
むりはきんもつだね。
ぼくたちは先生たちにこってりとしかられて、それからイナバウアーごっこはやめようとやくそくしました。。。
でも、あのときの校長先生、おかしかったあ。。。。
久しぶりです。。。
学校の話をします。それ以外は、しないよ。。。たのまれたってしないよ。
今、学校ではイナバウアーがはやっています。
かわいたぞうきんの上にのって、ろうかをすべって遊ぶんです。みんなもぜったいやったことあるよね。そうじの時間にやって、さらだせんせいにどなられるけど、でも、おもしろいからやっちゃう。
それをおひるの休み時間に、3年の1組から4組までの男子みんなでやるんだよ。
じゅんばんこにすべってだれがうまいか、みんなで点数をつけて遊ぶんだ。
じょうずなのは、みきおくんかな。みきおくんは、バスケットのスポーツ少年団に入っていて、スポーツばんのうなんだよ。
つーっとすべっていって、せなかをぐうとまげて、すごくきれい
ぼくは・・・けっこうへたっぴです。。。
今日もみんでわいわいとイナバウアーごっこしていたら、校長先生が通りかかりました。
「こら3年生は、廊下でなにをやっているんだ」
みんな、こうちょくです。。。
「うん?」
校長先生は、ぼくの足もとをみました。ぼくのうわばきの下にはぞうきんが・・・。つぎはぼくの順ばんだったからすべるじゅんびをしていたので、うわばきでのったまんまでした。
「こら、さては雑巾で廊下を滑っていたな。担任の先生に注意されただろう」
「すいません」
ぼくはちいさな声であやまりました。そして校長先生が、
「いくらイナバウアーをやりたいといったって、ちゃんと練習してフィギュアの選手たちはやってるんだよ。それに、遊ぶにしてもこういうところではだめだよ。ぶつかっちゃったら、みんなもぶつかった相手の子もけがをするだろう?」
と、ぼくの足もとからぞうきんをとりました。
「校長先生もイナバウアーすきなの?」
みんなは、校長先生からイナバウアーのことばが出たのでしつもんぜめにしました。校長先生も、
「荒川静香選手、きれいでじょうずだったね。校長先生も朝早くからおきて、一所懸命応援したよ。イナバウアーも、先生のうちの孫の幼稚園生がまねしてやっていたので、一緒にまねしちゃったよ」
と言ったので、みんなわあわあいって、
「校長先生もやるんだ。すごいな」
「みせて、みせて」
「まねだけでいいよ」
「ろうかすべらなくていいから」
と、校長先生をとりかこみました。
すると、それまでおこっていた校長先生が、きゅうにうれしそうな顔になりました。
「校長先生のイナバウアーみたいのか?」
校長先生が、ぼくたちにききました。みんないっせいに、
「みたあい」
と声をあげました。
「よおし、やっちゃおうかなあ」
校長先生は
「よおし、みてろ~」
と、ぐいっとせなかをそらせて顔をのけぞらせました。。。
「うわあ、すごいなすごいなあ」
「さすが、校長先生」
校長先生は顔をまっかにしながら、がんばっていました。
「じゃ、ここまで・・・」
と、おきあがろうとしたときでした。
「あっ」
校長先生が、ひとこといったあとでした。。。
「いってててててて」
校長先生が、うごけなくなっちゃった
「校長先生、だいじょうぶ?」
ぼくたちは校長先生にしがみついて、ゆらしました。そしたら・・・
「こ、こら、さ、さわるなあ」
校長先生のうわぎのポケットから、ばらばらとあめやクリップや、紙切れがおちてきました。校長先生の手からぞうきんもおちました。
みんなのひめいで、きゅうしょくのパントリーから先生たちが走ってきました。
「どうしたんだ?あ、こ、こうちょう・・・」
さらだ先生が、あわてて校長先生のそばにかけよって、校長先生をだきかかえました。
「どうしたんですか?」
「せ、背中が・・・」
「は?」
「こ、腰が・・・」
「ひえっ」
さらだ先生、びっくり。と、そこへ1組のたんにんのなからい先生もかけてきて、
「だいじょう・・・きゃあああ」
と、声をかけたしゅんかん、おちていたぞうきんにすべって、さらだ先生の足をけっとばしてしまいました。
「うわああああ」
ぼくらがたちなおったときには、さらだ先生は校長先生の下敷きになっていて、なからい先生はしりもちをついていました。
なからい先生、スカートのわき、びりびり。。。
校長先生は、きゅうきゅうしゃではこばれていってしまいました。
せなかがひきつって、こしがうごかなくなっちゃったんだって。。。
むりはきんもつだね。
ぼくたちは先生たちにこってりとしかられて、それからイナバウアーごっこはやめようとやくそくしました。。。
でも、あのときの校長先生、おかしかったあ。。。。