へろー子猫ちゃんたち
藤川だよ~
毎度・・・。
しかし、なんだね、問題ありの親子だね。
こ~いっちゃんもさ、女に捨てられ、男でひとつで息子を育ててきたのはわかるよ。
だからといってさ、細太郎にごねられたからといって、夜も昼も明けないって顔は情けなくね?(お~、高校生言葉を使ってしまった・・・ただし、田舎モンの)。
俺は、犬のリカちゃんを連れて、こ~いっちゃんのアパートに向った。
この俺が、何で犬を連れて歩かなくちゃなんねえんだ?カンベンしてくれよ。
メスだからいいだろうって?
バカ野郎。。。
生徒に見られたら恥かしいだろう?
こ~いっちゃんのアパートに行くと、ドアの前にこ~いっちゃんの弟の剛が座っていた。
こいつはしっかりもんでな、愚兄賢弟の典型的なパターンだ。警察庁準キャリで(キャリアじゃないところが、こ~いっちゃんの弟らしいんだが)、俺に負けないくらいに女にモテまくりなところが、ムカつくことかな。。。同じ大学出ているのに~くそっ
「どしたの?」
俺は、剛に犬を押し付けるとドアのノブを回した。
「開くじゃん・・・あ~?」
チェ~ンだ。
「ったく、親そっくりなクソがきめ」
犬が開いたドアの隙間から中に入っていってしまった。
「犬が口きけりゃ助かるんだげど・・・」
と、剛が中をのぞくと犬が顔を出した。
口に何かをくわえている。
「何だこりゃ」
犬は紙落とすと、じっと俺の目を見ている。
「とっとと帰れ・・・?」
犬は、
わん
と一声ほえるなり、すっと中に戻ってしまった。
犬までなめくさりやがって、この俺をなんだと思ってんだ
ちきしょう あのバカにかかわると、女運が悪くなるのは、いったいどうしてなんだあ~
頼むよ、こ~いっちゃん、俺に女運を返してくれ~
剛がすくっと立ち上がって、
「こうなったら、実力行使ですね。警察のSITの実力をおみせしましょう」
と、上着を脱いだ。
「あ~?」
俺は、あっけにとられる。
「お、おまえは、木島丈一郎かあ」
踊る大捜査線じゃねえんだよ~。
主役は俺のはずだろう。。。
俺より、目立つなあ~。
なに?ざまみろ?
ば、バカ野郎・・・。お、俺は、身内に手柄を譲っただけだ・・・。
俺は、人が好いんだ。。。
次回に続いてやるぜ、ば、ばかやろ~おSIT・・・Special Investigation Team・・・警視庁特殊捜査班
人質・誘拐などを担当し、各都道府県警刑事部捜査1・2係におかれてい
る。警視庁の特殊捜査班にかぎって、“SIT”という。
・・・らしいよ~
詳しくは自分で調べなさい。