こんにちは、へちま細太郎です。
ほうかご、ぼくたち3年生と4年生は、さらだ先生と4年のおだじま先生とやきゅうをしました。おだじま先生は高校やきゅうで、夏のこうしえん大会に出場したすごい先生です。
さらだ先生だってまけてはいません。さらだ先生は、たいそうとからての全国大会でゆうしょうしたそうですが、ぜんぜんつよそうには見えません。だって、いつもおばさん先生にいじめられているし。それに、しんこんなのにご飯作ってもらえないもんね。だけど、おだじま先生もおくさんにはよわいみたいだよ。毎日、お買い物してきてって電話がくるみたいだから。
なさけねえなあ。。。
ぼくは、おじいちゃんがきょじんファンなので、よく東京ドームにつれて行ってもらいますが、あいてがタイガースだと、たまにタコ壺保健室の先生にあいます。気合いじゅうぶんなかっこをして、きいろと黒のメガホンをたたきながら、おともだちの“おっかない”先生と、ろっこうおろしをうたっているみたいです。
「おかだぁ、ひやま、ださんか」
「ボケー赤。何しとんじゃあちんたら走っとったら、いてまうぞ~~」
こわいです。。。
で、はなしはほうかごのやきゅうにもどります。
というか、今日はやきゅうがメインじゃないんです。じつは、犬なんです。
そのときぼくは3るいをまもっていました。4年生がうったゴロを2るいのたかひろくんがとって、ぼくになげてきましたが、これがとんでもないボールで大きくそれていっちゃった。ぼくはひっしになってボールをおいかけました。
ボールは学校のやさい畑の方にころがっていきました。畑のむこうはお茶の木がうえてあります。うえたまんまのだいこんのとなりでボールをみつけると、きゅう~というなきごえがきこえてきました。
「なんだろう」
ぼくは、きょろきょろとあたりをままわして、なきごえのぬしをさがしました。もう一度、きゅう~とこんどはお茶の木の下からきこえました。
「なに?だれ?」
ぼくは声をかけました。その声にこたえるように、きゅう~きゅう~となんどもないてます。
「あ」
犬でした。それも子犬じゃありません。しばいぬの中くらいの大きさでした。 犬はぶるぶるふるえていました。
「どうしたの?さむいの?」
ぼくは犬に声をかけて、近よって頭をなでました。 犬はお茶の木から出てきて、ぼくにすりよってきました。
「どうしたの?どうしたの?さびしいの?おうちわすれちゃったの?」
犬はぼくの足のあいだに入りこむと、ふぅーとはなをならしてすわってうごかなくなっちゃった。
ぼくは、ぼくは…。。。
あしたへつづく