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2012 10/14の拝観報告3(興臨院)

写真は、涵虚亭の露地庭園
本坊と高桐院の曝凉展の後、時間がまだあったので特別公開が始まっていた興臨院へ行きました。
ここはね、今までの写真がもひとつだったんですね。
本編ももうすぐでしたので、いい写真が欲しいところです(笑)。
長男と一緒に説明をじっくり聞きます。
特にこの日の説明の方は親切でした。
最初から気になっていたのですが、説明が終わっても変わっていないんです。
”陽が出ている、陰らない”のです。
こういう白砂の枯山水庭園は陽が出ていると真っ白になり、影は真っ黒になるのです・・・。
説明の方も、「時間の許す限り見ていってください」と言われたので、額面通り居座りました(笑)。
30分ぐらい待って、来ました!
大きな雲が!!
結果、満足のいく写真が撮れました。
まあこれがきれいというよりは、陽が出ている時の写真がヒドすぎると言った方が正しいのかもしれません。
そしてその本編は、明日の10:00です(笑)。
最終的に入ってから40分ぐらいいました。
11:00前になったので長男と2人で自転車で帰ったのですが、大徳寺の総門を出たところでこれから曝凉展に向かわれる”京極堂”さまに遭遇!!!
いやいや、またまた驚きました。
一旦家に帰った後、午後の予定に向かいました。
この続きは、10/22に飛びます。
明日からはこの前日の10/13午後の拝観報告に戻ります。
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大徳寺14 特別拝観5 黄梅院

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写真は、直中庭と書院の自休軒。
元々は織田信長が父、信秀公のために建立しました。
その後、毛利元就の3男小早川隆景をお祀りし、戒名を取って黄梅院となりました。
通常は非公開ですが、春と秋に比較的長期の特別公開を行われています。
拝観料は600円ですが、黄梅院、興臨院と3つセットで1500円でした。
表門を入った正面に庫裡、左手奥に唐門、左手前に鐘楼を見ながら、参道をすすみます。
長い参道は料亭のような雰囲気で、まず境内の最奥まで誘導されます。
玄関から入り廊下を進むと、まず立礼式茶室の不識庵に入ります。
右手に千利休作庭の池泉式観賞式庭園の直中庭が現れます。
苔が美しく、池は秀吉の軍旗の瓢箪の形をしています。
左手の廊下沿いに直中庭をまわりこむように進み、直中庭を挟んで反対側の書院に進みます。
庭園の中ほどには、お茶室の一枝庵があります。
書院の自休軒は新築されたばかりです。
自休軒は手前に3間、奥に3間の6間からなります。
奥中央の4畳半部屋が、武野紹鴎作の茶室「昨夢軒」です。
昨夢軒の周りはすべてお部屋なので、躙口がなくすべて襖で、極めてシンプルな4畳半のお茶室です。
こういう作りを囲え込み式というそうです。
書院の奥には本堂があります。
本堂の前庭は枯山水の破頭庭で、意味は「常識を覆す」です。
信長らしいですね。
手前が一面の白砂で、奥が緑の苔。
コントラストが美しいです。
本堂の襖絵は、手前の檀那の間が西湖図、中央の室中が竹林七賢図、奥の礼の間が芦雁図で、雲谷等顔の筆ですが複製です。
次に庫裡(台所)へ。
本堂と庫裏の間に枯山水の中庭 閑坐庭があります。
庫裡は台所で、1589年に小早川隆景が寄進したものです。
毘沙門天像と韋駄天像がお祀りされており、典座寮や火番寮などあります。
台所は火災を起こし易く、当時のまま現存しているものは珍しいそうです。
本堂の裏には大書院の間、眠蔵、衣鉢の間が並んでいます。
その前庭は枯山水の作仏庭(さぶつてい)です。
ここも苔と白砂の庭園で、滝に見立てた石組があります。
ここから中庭を経て、大海の破頭庭に至る訳です。
左手には茶室の東禅軒があります。
2020年10/3~12/6の特別公開にて別途500円で東禅軒で呈茶がありました。
6畳、8畳、8畳が並んだ広間で、奥の窓からは龍源院の庭園が見えました。
本堂と書院の裏側を通って元に戻ります。
書院の裏庭も苔のきれいな庭園で、奥にお社があります。
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