京都観光のガイドブログです。定番の楽しみ方から特別拝観、さらには年に1度の御開帳まで。
京都観光では最も詳しいです!
Amadeusの「京都のおすすめ」 ブログ版(観光)
怡園(南禅寺別荘群散策29)
写真は、表門
かつて怡園(いえん)は細川家の別邸であり、2015年に京都市の名勝庭園に指定されています。
アクセスはこちらを参照してください。
通常は非公開ですが、2016年2/24のNHKカルチャー”木造建築にみる日本文化 ~構造と細部意匠~”の講座にて、内部を見学出来ました。
怡園の表門を入ります。
苔のきれいな前庭があり、左手が主屋の玄関で、右手が庭園への柴折戸があります。
飛び石がいずれも大きくて見事で、1つは玄関前を流れる川の石橋になっています。
玄関を入ると右手に真っ直ぐに畳廊下が続きます。
途中に1段登りの段差があり、心理的に「いよいよ行くのだな」という期待感を持たせます。
廊下の突き当りを右に曲がると、右手に洋間が、左手に2階への階段があり、正面突き当りが12畳半の座敷です。
座敷の左隣りには10畳の座敷が連なり、この2間の庭園沿いになる奥側と右手にL字に1間幅の入側縁があります。
ここからの景色が庭園の正面になります。
入側縁を左手に進むと突き当りに3畳台目のお茶室があります。
お茶室の裏手にも2階への階段があります。
2階へ上がります。
2階の中央には絨毯が曳かれたホールがあり、そのホールを囲むように6間あります。
庭園側には8畳と6畳の間が隣り合い、こちらからの庭園の景色もきれいです。
さらに隣には3畳の書斎があります。
庭園と反対側には3畳の間と、その隣に煎茶趣味にまとめられた8畳の間があります。
もう1つのお部屋はフローリングになっていました。
庭園は高低差のほぼなく、最奥に滝がある大きな池があります。
この池から川が左側をまわり込み、主屋の前で右へと横切り、洋間の下を流れ、さらに右へと玄関前庭を横切ります。
庭園中央は広い芝生でなので、主屋からみると借景の東山→庭園周囲の植え込み(松など)→池→芝生→横切る川が一望できます。
南禅寺別荘群散策30へ
洛東の索引へ
「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 6 ) | Trackback ( )