皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

戦国時代を生き抜いた武将たち

2017-01-13 21:51:36 | 神社と歴史
埼玉県立嵐山史跡博物館講演会、戦国時代を生き抜いた武将たちを聞いてきました。年末に申しこみをして、今日の講演を楽しみにしていました。早めに着き、博物館の企画展示を見学し、菅谷館跡を散策しました。鎌倉時代の武将畠山重忠が文治3年以前から居住していたと伝えられています。文治年間といえば鎌倉時代初期。久伊豆神社が皿尾の地に勘請された時代です。多くの土塁が現存し、中世の歴史が伝わります。やはり戦国期は人気があり、会場は500人近く満員でした。戦国時代後期、小田原北条氏と、越後上杉氏が覇権を争うなかで岩槻の太田氏、忍城成田氏、松山城上田氏、羽生城木戸氏などの動向が、古文書などから解説されました。いづれにしても、戦国期を生き延びるため、忠義を尽くす一方、離反も繰り返す様は昨年の大河ドラマ真田丸に通ずるところで、会場全体が聞き入っていました。
特に岩槻城、太田資正は講師の先生いわく、真田昌幸を凌ぐ知略家で、上杉、北条、そして武田をも天秤にかけ、情報収集に長けた策略で、多くの物言いを古文書に残していると紹介されていました。
太田資正は、皿尾城川田谷忠朝の援軍に駆けつけた武将。武蔵の歴史舞台に当地がなっていたことにに思いを馳せることが出来た貴重な講演会でした。
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